研究概要 |
計測環境の整備として,焦電センサを4個利用して焦電センサアレイを作製し,焦電センサアレイからデータが取得できるシステムを構築した.システムの構成は焦電センサアレイ,A/D変換器が付随しているPIC,データ解析用PCサーバからなり,処理の流れは,焦電センサアレイから得られたデータはA/D変換器を介してPICに取り込まれ,取り込んだデータは位置推定解析を行うために,Bluetoothを通してPCサーバに送られる.このとき,PCサーバではデータ解析を行い,熱源の位置推定を行う.開発した焦電センサアレイの特徴は,従来の焦電センサがOn/Offの反応のみであったのを,熱源の移動方向の推定にも利用可能に拡張したところにある.移動方向の推定に関するアルゴリズムは,焦電センサアレイを構成している4つの焦電センサの検出領域を重ねて,アレイ自体の検出範囲を9つに分割し,分割した9つの領域と一対一に対応する反応をパターン処理で認識することによって,熱源の位置や移動方向を推定するアルゴリズムとなっている.これらの内容は,国内学会(ユビキタスコンピューティングシステム研究会)や和文論文誌(計測自動制御学会産業論文集)で発表した
|