研究概要 |
本研究では、従来より開発してきた、情報の開示範囲を適切に制御する機構を有する監査用暗号化ログの記録方式を、P2Pネットワークを利用した分散記録方式に拡張することを目的とする。 平成22年度には、4ノードからなるプロトタイプシステムを実装し、その上でログの分散記録要のプロトコル開発を行うことを目的とした.暗号化および各ノードに保存するための通信プロトコルなどの検証に加え,4ノードで同時に同様の処理を行ったときにも問題が生じないかを検証するためにも、重要なステップである. プロトタイプの構築では,ノート型PC4台をハブで接続したローカルネットワークを構成した。プロトコル部分の実装環境としては、Windows上にXAMPPによるWebアプリケーション開発環境を構築し、スクリプトベースで試行できるようにした。データの分散化及び署名処理等の暗号処理については、高速な処理が必要であるためネイティブに実行されるプログラムを開発中である。
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