研究概要 |
本研究では,切削した有色紙群を重ねることで凹凸と色彩を表現する彫紙において,表現および,形状における次の3つの特徴に着目し,画像処理技術を用いてこれらの特徴を満たした画像データの作製手法を提案する.(1)彫紙は,色を表現する各領域を一枚の有色紙で表すため,一つの領域内において色の変化がない.(2)彫紙は,有限の有色紙で表現されるため,色数は有色紙が持つ色の範囲で制限される.(3)各有色紙は,可視な領域以外にも紙が存在し,それらが重なって重畳構造を構成している.これらの特徴を満たした画像データを作製するシステムを提案し,仮想彫紙の表示と,カッティングプロッタを用いた実際の彫紙の作製を行った.
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