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2010 年度 実績報告書

生きた顔とそれに誘発される脳反応のデータベース-キメラ顔による脳機能の解明-

研究課題

研究課題/領域番号 22500092
研究機関九州大学

研究代表者

金子 邦彦  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 准教授 (50274494)

キーワード空間データベース / 画像データベース / 顔認知 / TPC問い合わせ / Bi-TemPoralデータモデル
研究概要

1.日本人顔画像及び対比用顔画像の収集
日本人の顔画像のデータセットの収集に取り組んだ.日本人3名を募集し,顔を正面及び斜め前の3方向からレーザレンジファインダとディジタルカメラで複数回撮影した.3方向から撮影した画像をIterative Closest Pointソフトウエアで貼りあわせて,顔画像のデータセットを得た.測定のノウハウとして,背中の後ろに可動の背もたれが必要であること.レーザレンジファインダを動かすのは避けたいため,回転椅子が必要であることなどが分かった.
2.顔画像の輝度分布,色相分布,周波数分布の統制,位置合わせアルゴリズムの実装
顔画像の輝度分布,色相分布,周波数分布を簡単に見ることができ,非剛体の位置合わせもできるソフトウエアシステムの研究開発に取り組んだ.(1)画像ファイル名等を格納したテーブルファイルが便利であること,(2)輝度分布,色相分布,周波数分布の分析にはOctave言語が扱いやすいこと,(3)Octaveソフトウエアは関数単位の並列化が可能であり,実際にOpenMPを用いたconvolution処理の並列化による高速化ができたことなどが得られた知見である.空間周波数フィルタ(フーリエ変換や各種の窓関数),ぼかし(ガウシアンフィルタなど),画像の局所変形,粘性流体位置合わせ,楕円形のマスクなどの画像処理ソフトウエアシステムを完成させた.さらにはmap/refuceとhadoopによる並列画像処理の検討にも取り組んだ.
3.視覚実験データベースモデルの検討
研究代表者は,1)顔の刺激画像,(2)被験者の個人情報,(3)実験結果として得られた波形,(4)実験手順(電極の配置など)の全種類を扱える視覚実験データベースモデルを作成済みである.一方で,視覚実験では,実験の実施日時という時間を扱う必要があり,時間の概念を扱うための枠組みであるBi-temporalデータモデルを視覚実験に用いたときの検討に取り組んでいる.視覚実験では多種の刺激の繰り返しがあり,一般のデータと違って,データに階層性がある.階層性があるデータとBi-temporalデータモデルの統合の必要性に気づき,現時点では,階層性があるデータのデータ処理に向いた索引構造の設計と処理方式の考案を終えている.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 移動カメラ画像データベースからの消失点軌跡推定処理のMapReduceによる並列化2011

    • 著者名/発表者名
      山本宗
    • 学会等名
      DEIMフォーラム2011
    • 発表場所
      静岡県伊豆市
    • 年月日
      2011-03-01
  • [学会発表] 全身人体のCT/MRA画像データベースによる臓器の重ね合わせ表示2011

    • 著者名/発表者名
      徳久宗一郎
    • 学会等名
      DEIMフォーラム2011
    • 発表場所
      静岡県伊豆市
    • 年月日
      2011-03-01
  • [学会発表] XMLデータベースにおける構造要約索引を用いたTree Pattern問い合わせ処理方式に関する検討2011

    • 著者名/発表者名
      朱佳俊
    • 学会等名
      DEIMフォーラム2011
    • 発表場所
      静岡県伊豆市
    • 年月日
      2011-02-28

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公開日: 2012-07-19  

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