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2012 年度 実績報告書

触知覚・運動モデルに基づく触覚通信の品質向上

研究課題

研究課題/領域番号 22500095
研究機関放送大学

研究代表者

大西 仁  放送大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (40280549)

研究分担者 望月 要  帝京大学, 文学部, 教授 (80280543)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード触覚メディア / 通信ネットワーク / QoS / QoE / 知覚 / 制御
研究概要

(1) 2011年度報告(2)のモデルにより知覚される弾性の大きさの定量的予測を行った.実験では,仮想ばねを押す途中で遅延の大きさが一度だけ不連続に変化し,被験者は遅延変化後の弾性の大きさを判断する.実験の結果,モデルの予測通り,遅延変更後の弾性は変更前の遅延の大きさ(すなわち変更前の弾性の大きさ)に依存し,弾性は反力の時間積分として知覚されることが確認された.重さの知覚に関しても同様の実験を行い,同じモデルで知覚を予測できることが分かった.ただし,遅延の変化の幅が大きい時にはモデルの予測と測定値の間に差があることが分かった.
(2) マスター・スレーブ制御における通信遅延の影響を知覚の観点から検討した.実験システムでは,マスターおよびスレーブアクチュエータは位置のずれに比例した力で引き合う.遅延により引き合う力が大きくなり,遅延が大きい場合には振動が生じる.このよう
なシステムにおいて,前項と同様の方法で反力の知覚に関して実験を行った.その結果,定性的にはモデルの予測に従うが,被験者の知覚は遅延の変化前の影響がモデルの予測より大きく,モデルのパラメタの調整では測定値との乖離を埋められないことが分かった.
(3) (1)(3)で挙げたモデルの問題に関して,(i)遅延の変化量が大きい場合の計算方法,(ii)知覚判断に使用される情報が運動の最後までではない,(iii)振動の影響の可能性を検討している.これらのうち(ii)単独では(2)の問題を解決できないことが判明している.(i), (iii)に関しては計算法を考案し,現在計算中である.
(4) (2)のシステムにおいて,遅延の大きさに応じて,ユーザの知覚が一定に保てるような適応制御法を実装している.遅延の変動をフィルタリングして出力を制御することにより,ジッタやパケット損失にも対応できることを確認した.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ネットワーク遅延の変動が力の知覚に及ぼす影響2013

    • 著者名/発表者名
      松永一希・大西 仁・石橋 豊
    • 学会等名
      電子情報通信学会コミュニケーションクオリティ研究会
    • 発表場所
      機械振興会館
    • 年月日
      2013-01-25

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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