研究課題/領域番号 |
22500097
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
大西 建輔 東海大学, 理学部, 講師 (00303024)
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研究分担者 |
小早川 倫宏 東京都立産業技術専門学校, ものづくり工学科, 准教授 (00334582)
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キーワード | 凸多角形 / 単純多角形 / 索引構造 / GNAT / 形状検索 / Android / iPhone |
研究概要 |
本年度は、昨年度提案した自己交差を持たない単純多角形を包含する多角形列を出力するアルゴリズムの高速化について研究をおこなった。しかし、よいアルゴリズムを構成することができず、他の研究を利用することで、O(n^<1.5>)時間のアルゴリズムを構成することができた。また、昨年度に提案したアルゴリズムを実際に実装し、計算機実験をおこなった。計算機実験の結果は、平均的にO(n^<1.5>)時間に従うようにみえるが、まだ検討が必要である。これらの結果が得られたのが年度末も近い時期だったため、まだ発表には至っていない。今後、早急に発表する予定である。 また、索引構造として利用する予定のmm-GNATを実装し、ランダム法、GNAT法、D-index法、SSS法、立方格子配置法、面心立法格子法を用いて生成した母点により、性能がどの程度の変化するかについて、大学院生と共に実験をおこなった。この結果、次のことがわかった。1)4次元一様分布では,SSS法,格子配置法の性能がよい.構成時間を比較すると,格子配置法のほうが高速に計算することができる.2)16次元一様分布での実験において、面心立方格子からなる母点を用い、検索距離をL1距離とした場合によい性能が得られた。このデータに対するそれ以外の検索実験では、全検索となった。3)ランダム法は、簡単に実装ができ、性能もそれなりによい手法であることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理論的側面の研究がなかなか進まずに、研究結果を出すことができなかった。途中で、理論的な高速化については、研究を止め、実装をおこなうことにした。また、SIFT特徴量について研究をおこなう予定であった大学院生が退学をしたことも原因の一つである。
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今後の研究の推進方策 |
研究の理論的な側面についての研究、計算機上での実装などが終わったが、ガジェット上での実装についてはほとんど進んでいない。何らかの形でアプリケーションを公開するためには、AndroidとiPhoneの両方での実装はあきらめ、Android端末での実装を中心に行っていきたい。その上で、時間があれば、iPhoneのアプリケーションを実装することを考えている。 また、研究成果を学会などで発表するため、得られた結果をできるだけ早くまとめる予定である。
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