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2011 年度 実績報告書

オブジェを立体スクリーンとするビデオアートの効果的な映像投影方法

研究課題

研究課題/領域番号 22500099
研究機関愛知工科大学

研究代表者

杉森 順子  愛知工科大学, 工学部, 准教授 (00559891)

研究分担者 小沢 慎治  愛知工科大学, 工学部, 教授 (70051761)
キーワードビデオアート / メディアアート / プロジェクションマッピング / 画像認識 / インスタレーション / 映像
研究概要

本研究の目的は、オブジェを立体スクリーンとしてとらえ、適応した映像(オブジェのみに投影)を合成するシステムを開発することである。研究代表者は、アルミフレックスチューブのオブジェをスクリーンとして映像を投影するビデオアート作品を制作している。従来は手作業でオブジェの形状からマスク画像を作成しているが、このマスク作成と画像の合成を自動化することで、オブジェの形状に自由度が増し、制作者の意図を十分に反映する作品を制作することが可能となる。
従来こうした映像インスタレーションはアーティストが発案しても、技術や時間の制約から容易に実現することが難しかった。しかしこの研究が映像作成の支援システムを作成したことで、これらの問題点が解決出来た意義は大きい。また、オブジェの材質を変える、動くなどの作品制作が可能となる。こうした点からこの研究は映像表現の制約を取り払い、新たな芸術表現への支援はもとより商業利用まで、映像の更なる発展が予想される。
本年度は、オフラインで行われていたマスクと映像との合成を投影現場で行えるシステムを構築した。同時にオブジェのシルエットからマスクを自動生成する際、条件を変えた環境や個数を変えて検証を行うことで、よりプログラムの精度を高めることが出来た。さらに立体スクリーンに効果的な映像内容についての検証も行った。
また、研究成果をあいちトリエンナーレ地域展開事業「現代美術展INとよはし」に招かれ制作した作品「Tempus Fugit」にこのプログラムを活用することで一般に公開し、その有効性を実証した。これによりシステムの評価を行い制作で生じるインターフェイスについての改善点も明確にしている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究計画に沿ってはおおむね順調に進んでいるが、作品展などの現地制作でシステムを運用する場合に生じる、新たな問題点が明らかになった。そのため当初の計画よりプログラムの修正作業が増えている。

今後の研究の推進方策

本年度までの研究により、オフラインで映像とマスク画像と合成する方式から、投影現場にリアルタイムに行えるシステムに発展させ構築することが出来た。しかし、汎用性の高いシステムにするためには、オブジェのシルエットからマスクを自動生成する場所ごとに変わる投影物までの距離、数、照明などの条件に適合するプログラムが必要である。そのため、様々に条件を変えた環境で検証を行い、さらに精度を高めるためにプログラムの修正を行なう。
同時に、これまでのシステムの評価から明らかになったインターフェイスについての問題点を改善して、アーティストに工学的な知識が無くても利用し易いシステムの作成を行なう。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Tempus Fugit-時は飛ぶように速く-2012

    • 著者名/発表者名
      杉森順子
    • 学会等名
      現代美術展inとよはし
    • 発表場所
      明豊ギャラリー(豊橋市)
    • 年月日
      20120117-20120219
  • [備考]

    • URL

      http://www.aut.ac.jp/news/2012/in.html

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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