研究課題
参観者用記録ツールの試作と予備実験を通して得られた評価を基に,再設計・開発を行い,その機能とユーザインタフェースを洗練させると共に,デジタルペンを利用した参観者用記録ツールの開発を行った.デジタルペンを利用することで,紙にアノテーションを書くことができ,従来の記録スタイルを崩さずに済むようになった.そして,本学3年生が附属小学校で行った教育実習において,デジタルペンを利用した参観者用記録ツールを用いての記録を行った.記録は,附属学校の指導教員と大学の指導教員及び若干名の参観者が行った.上記のように紙に書けることで,特に附属学校の指導教員は従来通りの大量のアノテーションを書く結果となり,紙を利用するメリットが明確に証明された.また,複数の参観者の手書きアノテーションを映像の再生に沿って閲覧できる授業実施者用記録閲覧ツールを実用レベルにまで引き上げる開発を行い,上記教育実習を行った学生のうち2名が,実際にツールを利用しての振り返りを実施した.その実践からは,このツールの教育実習の振り返りに対する有効性を示す意見が得られたと共に,より効果的にするための様々なアイデアも得られた.上記の研究に加え,評価の記録を遠隔地からも行えるように,附属学校の授業風景を大学から観察できるシステムの構築を行った.十数回の試行からシステムの有用性が見えてきており,上記ツールと連携をとり,総合的な教育実習の振り返りを支援するシステムとしていくことが今後の課題である.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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情報処理学会研究報告
巻: Vol.2013-CE-118 ページ: 1-8
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009527285
東京学芸大学教育実践研究支援センター紀要
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ヒューマンインタフェース学会研究報告集
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