研究課題
本研究は、スポーツや音楽等の実演者(エンタテイナー)の実演中における、ファン(オーディエンス)の集団との間のコミュニケーション(アウェアネス)を質・量ともに増大させるデバイスやシステムについて検討、設計、検証することを目的としている。平成24年度の実施計画では、アイスホッケー中継について再設計、評価実験を行うこととした。またロック音楽分野についても試作評価を行うこととしてた。1.試作:「香川アイスフェローズ」の協力を得て、中継を見ている遠隔のファンに対して、得点をした選手が感謝の気持を「ぬいぐるみへのハイタッチ」によって伝えるシステムを開発した。また本システムは遠隔ファンからの応援を「応援ボタン」および手書きの「応援ボード」で選手に伝える機能を持つ。2.評価実験:平成25年1月12日の公式戦で評価実験を行い、視聴者と選手の双方からアンケート評価を得た。選手からは高い評価を得られた。視聴者からの評価は割れたが、アイスホッケーの試合現場についての知識が不十分な視聴者が現場の様子を想像できないことが原因で評価を低くしている傾向が見て取れた。3.成果発表:2件の査読付国際会議(Collabtech 2012 -- 平成24年8月札幌,ACE 2012 -- 平成24年11月カトマンズ)で発表した。前者はスポーツ分野、後者は音楽分野である。他に国内学会で3件の発表を行った。4.その他:音楽分野については、開発の重要な部分を担当している学生が11月に交通事故で急死したため、概略設計のみを行い、試作は中断してスポーツ分野に専念した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2012 その他
すべて 学会発表 (5件) 備考 (1件)
http://www.eng.kagawa-u.ac.jp/~tarumi/research/live/live-interaction.html