研究課題
平成24年度は、平成22年度、平成23年度にて構築した、スケッチ映像検索システムの基本システム(動き特徴および形状特徴を利用)、背景描画を特徴量として利用するモジュール、テクスチャ特徴量を利用するモジュール、塗りの特徴量を利用するモジュール、スケッチ描画の個人差に対応するための適合性フィードバックの仕組み、のそれぞれの仕組みをひとつに統合し、心象画としての手描きスケッチ画像をクエリとする映像検索システムのプロトタイプを実現した。そして、映像投稿サイトに投稿されているパーソナル映像群をデータベース化し、スケッチ映像検索の試行実験を行い、当該システムの有効性や使い勝手を検証した。本システムでは、まずはじめに既存のキーワード検索などで映像を絞り込んだ後の検索を支援することを目的としているため、実験では、映像のカテゴリとしてはペット、特に犬の映像を主に扱っている。このような実験環境において、キーワード検索では検索順位が低くアクセスすることが困難な映像も、提案システムを利用することで検索結果が上昇し、閲覧可能となることを確認した。なお、本年度は、当該システムをタッチパネルディスプレイを搭載した大型のノート型コンピュータに移植することで、スケッチ描画や検索命令など、ユーザによるすべての操作をタッチ操作で行えるような環境を構築した。これにより、ユーザの操作感を向上させ、効果的で可搬性の高いデモシステムとして昇華させた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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International Journal of Image, Graphics and Signal Processing (IJIGSP)
巻: 4(8) ページ: 1-7
10.5815/ijigsp.2012.08.01