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2012 年度 実績報告書

常時利用可能なウェアラブル身体状態推定システムとその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500113
研究機関東京工科大学

研究代表者

松下 宗一郎  東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授 (80339209)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード運動センサー / ウェアラブル / 身体状態 / 角速度 / 重心動揺
研究概要

研究の最終年度にあたる平成24年度においては、これまでに構築を行ってきたウェアラブル身体状態推定システムの有用性に関する検討を行った。まず最初に、身体バランス感覚の状態を利用者の頭部に設置した高感度な運動センサーにて推定するシステムについては、医療の現場にて広く用いられている重心動揺検査計を併用した計測実験を行い、軽運動負荷に伴う短期的な身体動揺運動が頭部においてのみ明確に観測されることを見出した。また、数か月間にわたる健康管理計測実験を行った結果、頭部運動計測により日常的な身体負荷に対する応答が観測されるのに対し、重心動揺検査や心拍数、血圧、といった既存の評価手法では身体状態と相関を有するデータは得られなかった。これらのことから、本研究による頭部動揺運動計測を用いたウェアラブル身体状態推定システムでは、既存の状態推定手法とは異なった指標が得られることが分かった。更には、従来の加速度センサーに代えて、高感度な角速度センサーの適用を試みた結果、20人規模の被験者における運動評価パラメータの間に強い相関があることが見出された。ここで、角速度センサーではその計測原理から、頭部であれば任意の位置に設置できることから、いつでもどこでも気軽に身体状態をチェックできるシステム実現の可能性が見出された。
一方、本研究において作成した高感度運動センサーを用い、身体状態推定に関する新たなアプリケーションの検討を行った。その結果、習熟に時間を要する楽器演奏のような運動において、初学者と中級者とを容易に見分けることのできる運動様態が存在していることが分かった。ここでは、楽器を操作する手指に直接運動センサーを装着するのではなく、自然な演奏運動をほとんど妨げることなく計測を行い、その結果を学習者にフィードバックすることで、演奏技法の上達状況を身体運動状態にて評価することの可能性が示された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] スモールアクションコントローラ2013

    • 著者名/発表者名
      木村 智之、岩瀬 大祐、長岡 大地、松下 宗一郎、他12名
    • 学会等名
      情報処理学会シンポジウムシリーズ インタラクション2013
    • 発表場所
      日本科学未来館(東京都)
    • 年月日
      20130228-20130302
  • [学会発表] ウェアラブルE-Learning学習状況モニタ2013

    • 著者名/発表者名
      古谷 萌浩、松下 宗一郎
    • 学会等名
      情報処理学会シンポジウムシリーズ インタラクション2013
    • 発表場所
      日本科学未来館(東京都)
    • 年月日
      20130228-20130302
  • [学会発表] E-motional Touch: 手触り感を入力するインタフェース2013

    • 著者名/発表者名
      平山 貴之、松下 宗一郎、他7名
    • 学会等名
      情報処理学会シンポジウムシリーズ インタラクション2013
    • 発表場所
      日本科学未来館(東京都)
    • 年月日
      20130228-20130302
  • [学会発表] 直立静止時における健常者の体重心動揺運動と頭部動揺運動の比較2012

    • 著者名/発表者名
      松下 宗一郎
    • 学会等名
      第11回情報科学技術フォーラム
    • 発表場所
      法政大学(東京都小金井市)
    • 年月日
      20120904-20120906
  • [学会発表] ウェアラブルコンピュータによるギター演奏習熟度の推定2012

    • 著者名/発表者名
      細井 祐太郎、松下 宗一郎
    • 学会等名
      第11回情報科学技術フォーラム
    • 発表場所
      法政大学(東京都小金井市)
    • 年月日
      20120904-20120906

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公開日: 2014-07-24  

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