研究課題
本研究の目的は、非ノイマン型アーキテクチャであるセルオートマトンを用いて、相互作用演算を多重解像度で行い、それを統合処理するアルゴリズム及び情報処理LSIを開発することである。局所的なパターン生成に留まらず、画質向上処理やネットワーク解析等の実アプリケーションへの展開を重要視した。まず、画像処理分野として、簡略化した特徴抽出(中・低解像度)において、セルオートマトンの任意の線分に対して、線分を中間解像度で分割する。次に分割された曲線に対し、局所相互作用のみで、1.曲線を囲む矩形領域を生成。2.矩形領域を細線化。3.細線化図形を等方的に縮退し中点を探索。1-3の処理を解像度に合わせて繰り返すことで、任意の曲線で構成された図形を、近接相互作用のみで直線のみで構成される図形に変換するアルゴリズムを開発した。超解像において、1枚の画像から高速・高品質な高解像度画像生成を開発・FPGA実装した。目的解像度よりも、更に拡大高解像度化された画像を生成、近接拡散ルールを適用することで、超解像処理のジャギー(ギザギザ状のアーティファクト)を3次元CG作成時のアンチエイリアスの問題に帰着させ、少ないラインバッファで、Bicubic補間よりも優れた超解像を実現した。また、局所ヒストグラムを用いた変換処理において、局所輝度変換特性が、大局処理に分離できることを明らかにした。そして、局所ヒストグラム生成において、その分布を混合ガウスで近似することで、処理を高速化および局所・大局の独立・同時制御を可能にした。ソフトウェアを開発し、実証した。ネットワーク解析・実証の為、RF-ID用のICチップを設計し、外部からの電波によって、チップが駆動すること確認した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Signal Processing
巻: vol. 17 ページ: (in press)
Nonlinear Theory and Its Applications, IEICE
巻: Vol. 3 ページ: 222-232
10.1587/nolta.3.222