[研究の学術的背景] 近年の高速インターネット環境の急速な整備、および、電子商取引やネットオークションにみられるような社会インフラとしてのインターネットの重要性の増加に伴い、高速なネットワークに流れる大量のデータから実時間で価値のあるデータを見つけ出し、マーケティング等の経済活動に有用な情報を発見するための技術に対するニーズが高まっている。 [研究の目的] 本研究では上記社会的背景を考慮し、高速なネットワークに流れる大量のデータから実時間で価値のあるデータを見つけ出し、マーケティング等の経済活動に有用な情報を発見するための技術を、今迄の基盤研究で開発した技術をベースに研究している。 [H22年度の研究成果] 今年度は過去の科研で開発したスパム検知技術を発展させたP2P/Wormの検出技術を国際学会ICNC2010で発表し、Best paper awardを受賞した。また、やはり過去の科研で開発したTVコマーシャルの効果測定技術をベースにしたWWWを使ったマーケティング技術の開発においては、査読付論文1編を発表した。 [今後の研究計画] 電子商取引の活生化は幅広いテーマを包含しており、まだまだ検討すべき事項が残っている。特にネットワークがビデオデータを実時間で転送できる高帯域を獲得した事によりビデオを使ったビジネスが急速に立ち上がっている点は新しい研究課題を作っており、早急な研究の立ち上げを必要とする。今後この点からの研究を加速する。
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