研究課題
本課題は,情報提供が交通流に与える影響を調べ,これに基づいて交通流を望ましい流れへとコントロールすることを目的としてきた.平成24年度は最終年度であり,22年度からの理論的解析,および,シミュレーション結果から以下の知見を得た. 交通流の制御は,道路,信号機などのインフラ整備に加えて,人の意思決定を考慮した情報提供が重要な要素となる. ロードプライシングにおいて,運転者の旅行時間や,料金,周囲の風景など,目的地に至るまでのコスト評価が重要である.コスト評価は,運転者の価値観の相違と,分布を考慮しなければ,交通流を制御するためのインセンティブには至らない.具体的には,23年度に,情報が不完全な道路ネットワークにおける各運転者の経路選択に関する意思決定モデルのプロトタイプを提案したが,H24年度は,そのモデルが大域的な交通流に与える影響について,マルチエージェントタイプの交通流シミュレータを用いて検証した.これによりネットワーク変化時の過渡現象を再現するに至った(成果:交通におけるQ-routing).また,東北地方太平洋沖地震後に東京都で取得されたタクシープローブデータを分析し,利用者均衡配分によってリンク交通量を予測し運転者の経路選択行動に関する分析を行った.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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情報処理学会論文誌
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計測自動制御学会システム・情報部門学術講演会2012 講演論文集
巻: 2012 ページ: 電子版 6pages
Joint Agent Workshops and Symposium 2012, JAWS-2012 講演論文集
巻: JAWS-2012 ページ: 電子版 8 pages
第26回人工知能学会全国大会講演論文集
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