研究課題
高信頼で持続的発展が可能な知的社会構造を実現する高度分散知能システムの基盤技術の発展をめざし,その成果を,スマートグリッド・分散エネルギー協調制御網と,分散協調業務を支援する環境知能化に応用し,その効果を明らかにした。また,この結果を将来の高度知能化社会の実現にむけた嚆矢とし,学際的分野へ波及させた。最終年度であるH24年度には,この3年間で明らかになった技術的知見をもとに,目標としていたスマートグリッド・分散エネルギー協調制御に関する成果の公開と,新たな応用先として,高度救急医療,ネットワーク制御および高信頼ソフトウェア開発技術への展開をはかった。以下,当初目標に掲げた項目ついての具体的成果を示す。1.基盤技術の理論限界と性能評価および改良研究: 高度分散知能システムのスケールアウトをはかるための自律的な構造化に注力し,特に大規模配電系統自己復旧アルゴリズムの中に「パワートリアージ」という概念を取り入れ,限られたリソースの中で,局所的制約と大域的制約のトレードオフをとる効果的な方法を明らかにした。2.相互運用性を踏まえたフレームワーク整備と要素技術との干渉調査: エネルギー,医療,ネットワークというディペンダビリティが求められる運用システムをつくるための基盤技術として,ソフトウェアの信頼性にまで踏み込んだ検討に至り,高度分散知能システムの実現に必要な複雑ネットワーク指標を用いたソフトウェアメトリクスを提案した。そして,システムの発展にともなる相互運用性評価の要素技術とした。3.高度分散知能アプリケーションの実現:以上の要素結果を,分散電源を含む配電系統自己復旧システム,パワートリアージ,救急医療支援システム(SMART=ER)等の高度分散知能システムとして実現するに至った。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of International Council on Electrical Engineering
巻: Vol.3 ページ: 187-191
Springer, Lecture Notes of the Institute for Computer Science, Social-Informatics and Telecommunications Engineering: Wireless Internet,
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ACM/Springer, Journal of Mobile Networks and Applications
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DOI.10.1007/s11036-012-0383-1