• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

プライバシー保護のための情報幾何的協調フィルタリング

研究課題

研究課題/領域番号 22500142
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

赤穗 昭太郎  独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 研究グループ長 (40356340)

研究分担者 神嶌 敏弘  独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 主任研究員 (50356820)
キーワード機械学習 / 個人情報保護 / 多変量解析
研究概要

本研究課題では,情報幾何的データ解析手法を用いて協調フィルタリングを行う手法の構築を行う研究を進めでいる.その際,近年重要となるプライバシー保護の観点を導入し,プライバシー情報に配慮した結果出力を行おうとする点が特色である.本年度の成果の概略を以下にまとめる.情報幾何的データ解析については,ベイズ的な定式化及び変分ベイズ法に基づく効率的アルゴリズムについて発表し,ドイツ分類学会から表彰を受けた.また,それらの手法および混合分布への拡張などの成果をまとめて学術誌に発表した.しかしながら,現在の枠組みではデータ解析結果のロバスト性やプライバシー保護といった点で問題があるため,それらの点について研究を進めた.まず,ロバスト性については,情報空間の計量に基づいたロバスト回帰分析手法について考察を行い,単純な線形回帰の場合にその性質を調べ,得られる回帰超平面が必ず次元数と同じだけのサンプル点を含むことを証明した.現在その非線形化および探索アルゴリスムの効率化を行っている.またそれらの定式化において,最適化問題が多峰性をもつため最適解を求めることが難しくなることがわかったが,最適化の分野で多項式目的関数の最適化を行う枠組みを併用することによって数値実験を行った結果,多項式時間で大域的最適化が可能であるとの予想を立て,現在証明に向けて取り組んでいる.
一方,協調フィルタリングについては順序統計量の回帰に基づく効率的な協調フィルタリングアルゴリズムを開発し,国際会議で発表を行った.現在.プライバシー保護を導入した協調フィルタリングアルゴリズムについて枠組みを構築中である.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Simultaneous Clustering and Dimensionality Reduction Using Variational Bayesian Mixture Model2010

    • 著者名/発表者名
      Kazuho Watanabe, Shotaro Akaho, Shinichiro Omachi, Masato Okada
    • 雑誌名

      Classification as a Tool for Research (Proc.of

      ページ: 81-88

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 指数分布族の空間におけるデータ解析法について2010

    • 著者名/発表者名
      赤穂昭太郎, 渡辺一帆, 岡田真人
    • 雑誌名

      統計数理

      巻: 58 ページ: 167-183

    • 査読あり
  • [学会発表] 回帰大作戦~1次元低い超平面あてはめとしての回帰~2011

    • 著者名/発表者名
      藤木淳, 赤穂昭太郎
    • 学会等名
      電子情報通信学会IBISML研究会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2011-03-28
  • [学会発表] 半定値計画緩和による多項式コスト関数の大域的最適化2010

    • 著者名/発表者名
      赤穂昭太郎,藤木淳
    • 学会等名
      情報論的学習理論ワークショップIBIS2010
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20100000
  • [学会発表] Nantonac Collaborative Filtering---Model Based Approach2010

    • 著者名/発表者名
      Toshihiro Kamishima, Shotaro Akaho
    • 学会等名
      ACM Recommender Systems
    • 発表場所
      バルセロナ(スペイン)
    • 年月日
      2010-09-27

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi