研究課題/領域番号 |
22500147
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
粕谷 英樹 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (20006240)
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研究分担者 |
森 大毅 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10302184)
菊地 義信 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (20091944)
多田 靖宏 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (70363760)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 音声障害 / 音響評価 / 嗄声 / web アプリケーション |
研究概要 |
1.音声障害の音響的分類法については,母音発声時の声帯振動の規則性の指標として短時間自己相関関数を取り上げ,指標がある閾値以下となる区間が全体に占める割合に応じて分類することにした。割合が多い場合は,基本周期系列を基本にした高精度な音響的評価は無意味になるので,この段階で評価対象の音声は高度な嗄声と評価する。そうでない場合は,高精度な周期・振幅系列の解析と喉頭雑音量を評価する。 2.基本周期系列抽出と喉頭雑音量の計測においては,我々が発表したアルゴリズムが他の世界的に広く用いられているアルゴリズムよりも優れていることが,音声障害を模擬した合成音声による比較実験で明らかになっているので(昨年度研究成果),その基本周期系列測定アルゴリズムと,それに基づいた喉頭雑音抽出アルゴリズムを採用することにした。また,周期変動指数と振幅変動指数の測定アルゴリズムも同時に組み込んだ。 3.音声障害の音響評価の基本になる,加年に伴う健常者の母音の音響特性について調査した。 4.研究の最終年度に当たるので,上述の音響評価をインターネット環境で効果的に行えるようにするために,音声の録音,聴取,音響評価,結果の表示,保存,過去の評価結果との比較,などの操作を円滑に行えるような「音響分析・評価システム」を実現した。このシステムはweb アプリケーションなので,インターネット環境が整備されていれば,世界中のどこからでも利用できる。サーバサイド(宇都宮大学工学研究科に設置)には,web サーバ,音響評価サーバ,関係データベースサーバ(RDBMS)が存在し,クライアントサイドには,browser が組み込まれているPCがあればよい。 5.「音響分析・評価システム」を分担者の所属する福島県立医科大学で臨床的な使用評価を行った。その結果,全体的な使用には大きな問題はないものの,いくつかの改善点が明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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