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2010 年度 実績報告書

一様単純演算の多数回の組合せに基づくトラッキング手法とハードウェア実現法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500149
研究機関東京農工大学

研究代表者

北澤 仁志  東京農工大学, 大学院・工学研究院, 教授 (60345329)

キーワード画像認識 / トラッキング / FPGA / 割当問題
研究概要

本研究は動画像の解析のため,移動物体の各部の詳細な動きが分かるようなトラッキング手法の確立を目指している.目的を達成可能なアルゴリズム「ブロック間の排他的割当に基づく移動物体追跡手法」について,平成22年度は以下のように研究を進めた.
1.RGB制約と形状制約に基づく2つの割当問題の解法
(1)カメラ入力から導かれるRGB制約と,物体の形状に基づくtop-down的な形状制約の両方を満たすブロック間の最適対応を求めるため,HSVヒストグラムに基づく割当問題と,前フレームからの形状の変化を最小化する割当問題の2つを繰返し解く方法を提案した.(論文1,学会発表1)
(2)さらに頑健な解析を目指し,背景とオブジェクトの区別も考慮して最適割当を求める手法として,a)全てのコストの加重和を用いる解法,b)線形計画問題から最適解を求める方法,の2つが実現可能であることを示した.
2.高速処理ハードウェアの実現方法
ブロック間の排他的割当に基づく移動物体追跡手法は多くの計算量を要するが,規則的な構造のためハードウェアでの高速化に適している.また,単純な計算の組合せのみで高速処理が実現可能と予測される.
(1)各ブロックを8×8ピクセルの固定形状とするとき,HSVヒストグラムおよびHOG特徴量を用いた,ハード化に適したブロック間類似度計算手法を明らかにした.(学会発表2)
(2)形状が急激に変化しない仮定があればコスト最小化の制約は緩和しても良いことを示し,saving-regfet近似とコストの絶対値を組合せて,単独手法より適切な解を得る方法を提案した.(学会発表3)
(3)ハードウェア構成法として,類似度計算の専用回路とプロセッサ型の制御回路を用いた構成法を考案し,FPGA上で小規模な部分回路の動作を確認した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Exclusive Block Matching for Moving Object Extraction and Tracking2010

    • 著者名/発表者名
      Zhu Li, Kenichi Yabuta, Hitoshi Kitazawa
    • 雑誌名

      MICE Trans.on Information and Systems

      巻: No.5 ページ: 1263-1271

    • 査読あり
  • [学会発表] ブロックフロー抽出のための類似度計算ハードウェア2011

    • 著者名/発表者名
      大作一矢,富岡洋一,北澤仁志
    • 学会等名
      情報処理学会第73回全国大会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2011-03-04
  • [学会発表] 1次割当問題の近似計算に基づくブロックフロー計算ハードウェア2011

    • 著者名/発表者名
      内苑孝俊,富岡洋一,北澤仁志
    • 学会等名
      情報処理学会第73回全国大会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2011-03-04
  • [学会発表] Motion Estimation based on Iterative Color Matching and Structure Matching2010

    • 著者名/発表者名
      Zhu Li, Yoichi Tomioka, Hitoshi Kitazawa
    • 学会等名
      IEEE 2010 Asia Pacific Conference on Circuits and Systems
    • 発表場所
      Kuala Lumpur, Malaysia
    • 年月日
      2010-12-08
  • [備考]

    • URL

      http://www.ktlab.ei.tuat.ac.jp/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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