研究課題
本研究では動画像の解析のため,大きな動きに対応でき,かつ,移動物体の各部の詳細な動きが分かるようなトラッキング手法の確立,および,これを実時間で実行するハードウェアの実現を目指してきた.最終年の24年度は,形状の恒常性や連続性などの形状特徴を考慮することによるトラッキングおよびテンプレートサーチの高性能化を進め,コスト行列上でのマッチング位置の制約によって形状が考慮できることを示した.また,ハードウェアでの高速処理に適したブロック特徴量の計算方法を明らかにした.更に,FPGAによりトラッキングを高速に処理するためのハードウェアのアークテクチャについて特許を出願した.1.トラッキングおよびテンプレートサーチの高性能化:(1)激しい日照変動や手振のもとでの頑健なテンプレートサーチの実現(論文1).(2)形状の恒常性や連続性などの形状特徴を考慮することによる頑健なトラッキングの実現(論文2).(3)物体の形状が急激に変化しないならコスト行列上のマッチング位置はほぼ直線となることを見出した.またこれを用いた高速で頑健なトラッキングの実験を進めた.2.ハードウェアでの高速処理に適したブロック特徴量:(1)ハードウェアでの実装に適したHSVおよびHOG特徴量の計算方法(学会発表1).(2)コスト行列に形状情報を取入れるため,Shape-ContextをHOG特徴量に適用した"HOG-Context"を提案(学会発表2).3.ハードウェア・アーキテクチャの特許出願:通信のボトルネックやメモリアクセスの競合を避けることが可能な近傍モジュール間の通信のハードウェア・アークテクチャについて特許を出願.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
IEICE Trans. on Information and Systems
巻: Vol.E96-D, No.5 ページ: 1171-1181
巻: Vol.E95-D, No.8 ページ: 2105-2115