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2010 年度 実績報告書

オブジェクト指向的な音声対話システム開発手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500153
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

荒木 雅弘  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (50252490)

キーワードソフトウェア学 / 音声対話 / オブジェクト指向
研究概要

本年度は、主として(1)オブジェクト指向的対話記述言語の仕様検討、および(2)データ駆動方式による対話システム開発プロセスの実現に取り組んだ。(1)に関しては、独自拡張を行うことによる記述言語の複雑化・一般性の喪失という問題に対処する手段として、近年ツール等の整備が進んでいるセマンティックWeb技術を音声対話システムの開発プロセスに組み込む手法を提案した。セマンティックWebのオントロジー記述言語であるOWLを用いて一般的な対話を進めるための概念およびそのインスタンスを求める規則を記述することができ、ドメイン依存の概念・インスタンスに関しても、同じくOWLによって独立に記述することができる。前者の対話一般概念と、後者のドメイン依存概念は、簡単な集合の対応関係記述で結合することができる。このことによって、既存知識の再利用性が高い音声対話システムの開発方法論を提案することができた。また(2)に関しては、Webアプリケーション開発で注目を集めているRailsフレームワークを、音声を中心としたマルチモーダル対話システムの開発に適用できるように拡張を行った。Railsフレームワークはスクリプト言語によるデータモデル定義から、データの登録や検索を行うインタラクションを自動的に生成するものである。このマルチモーダル対話システム開発環境にユーザモデル要素を組み込むことによって、従来の機能中心設計ではなく、アプリケーションで扱うデータモデルおよびアプリケーションを利用するユーザの特性を中心に対話システムの設計が行えるようになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 音声対話システムの開発方法論とプラットフォーム2010

    • 著者名/発表者名
      荒木雅弘、西本卓也
    • 雑誌名

      ヒューマンインタフェース学会誌

      巻: 12 ページ: 51-54

  • [雑誌論文] Impact of Semantic Web on the Development of Spoken Dialogue Systems2010

    • 著者名/発表者名
      M.Araki, Y.Funakura
    • 雑誌名

      Spoken Dialogue Systems Technology and Design, Springer

      ページ: 144-149

    • 査読あり
  • [学会発表] Railsフレームワークを用いたマルチモーダル対話システム2010

    • 著者名/発表者名
      荒木雅弘
    • 学会等名
      人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会
    • 発表場所
      東京都・早稲田大学
    • 年月日
      2010-10-28
  • [図書] フリーソフトで学ぶセマンティックWebとインタラクション2010

    • 著者名/発表者名
      荒木雅弘
    • 総ページ数
      198
    • 出版者
      森北出版株式会社

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公開日: 2012-07-19  

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