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2012 年度 実績報告書

音声合成技術を用いた音声符号化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500165
研究機関千葉工業大学

研究代表者

木幡 稔  千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (30186720)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード音声模倣 / 音声合成 / 音声符号化 / 話者適応
研究概要

人間が発声する音声を模倣するシステムによる音声符号化を構築することを目的として、研究を行ってきた。基本的な音声模倣の原理として、音声合成器を出力に用い、この音声合成器に、入力音声を模倣させるようなアルゴリズムを考案し、評価を行った。音声合成器としては音声を短区間で切り出した波形素片をつなげて音声合成を行う方式のものを採用し、入力音声を模倣するために最適な素片を選択するためのアルゴリズムを開発した。音声合成用素片を発話した話者と、入力音声の話者は一般に異なるため、単純に音響特徴パラメータによりパタンマッチングするだけでは、自然な模倣音声を出力することができない。そのため、本年度の研究においては、素片を発話した話者の母音特徴量と入力音声話者の母音特徴量を、日本語5母音ごとに対応付けを行い、特徴パラメータ空間内において適応的に座標変換を行い、これにより、入力話者を素片を発話した話者に話者適応した後に、音声模倣を行うアルゴリズムを提案した。この話者適応法を母音マッチング法と命名し、これを適用した場合とそうでない場合とで模倣後の合成音声の音質評価を主観評価により行った。音声合成器の話者は女性1名で固定であるが、入力話者として男女10名の発話した文章を用いて音質評価実験を行ったところ、入力話者が男性の場合には、、模倣音声に顕著な音質改善効果が見られた。一方、入力話者が女性の場合には、音質の改善はみられなかった。このことから、この話者適応法は性差がある場合の音声模倣に有効であることが分かった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 学会発表 (4件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] 残響下において聞き取りやすい音声合成法に関する検討2013

    • 著者名/発表者名
      木幡稔
    • 学会等名
      日本音響学会春季研究発表会
    • 発表場所
      東京工科大学(東京都)
    • 年月日
      20130313-20130315
  • [学会発表] 音声合成用素片を用いた秘話通信方式2013

    • 著者名/発表者名
      木幡稔
    • 学会等名
      日本音響学会春季研究発表会
    • 発表場所
      東京工科大学(東京都)
    • 年月日
      20130313-20130315
  • [学会発表] 言い真似に基づく音声符号化における話者適応法の検討2012

    • 著者名/発表者名
      竹田翔
    • 学会等名
      日本音響学会秋季研究発表会
    • 発表場所
      信州大学(長野県)
    • 年月日
      20120919-20120921
  • [学会発表] 音声合成用素片を用いた秘話通信方式

    • 著者名/発表者名
      木幡稔
    • 学会等名
      電子情報通信学会信学技報告
    • 発表場所
      東北大学(宮城県)
  • [産業財産権] 角度伝達装置2012

    • 発明者名
      木幡稔
    • 権利者名
      千葉工業大学
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      2012-266669
    • 出願年月日
      2012-12-05

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公開日: 2014-07-24  

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