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2010 年度 実績報告書

注目領域を考慮した動画像符号化向け画面アスペクト比変換処理の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500166
研究機関千葉工業大学

研究代表者

八島 由幸  千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (60550689)

キーワード画像符号化 / 画像処理 / Seam carving / Ribbon carving / 非線形縮小 / 画像通信
研究概要

本研究は,HDTV・パソコン・種々の携帯端末など視聴環境が多様化に伴い,画面アスペクト比(表示ウィンドウの縦横比)や要求される視聴時間(フレーム数)に適した映像符号化処理・映像配信技術を確立することを目的としている.研究計画全体としては,(1)静止画像に対する非線形縮小技術(seam carving)の動画適用特性の把握,(2)動画像の重要領域/注目領域抽出技術の検討,(3)seamの時間連続性保持技術検討,(4)シミュレーションによる特性把握と動画像符号化への適用,の4つのステップで進め,このうち平成22年度には(1)(2)に関連する項目を実施た。
まず,静止画像の非線形リサイズとして知られているSeam carving技術の検証とともに,空間的な画面アスペクトは変化させずに,時間軸方向のフレームを非線形圧縮する手法を検討した.具体的には,seam carvingを動画像に拡張したribbon carvingについての基礎実験を行い,長時間動画映像を扱う際に不可欠となる処理時間の短縮化を実現する手法を提案・評価した.提案手法は,時間軸方向へのcontent-awareな時間軸圧縮手法として「線形フレーム縮小動画像重要画素マップ(key-pixels map)」と「ribbon拡大」を利用して時間軸非線形圧縮を行うものであり,そのシミュレーションプログラムの作成も行った.注目領域マップとしては背景差分を基本とする方式を用いた.実験により,線形縮小率を適度に選ぶことで,重要な動オブジェクトを保持したまま処理時間を1/2以下に短縮できる可能性があることが明らかとなった.今後,フレーム内画面アスペクト変換を組み合わせた動画圧縮処理方式を検討する際に,今年度開発した技術を組み合わせることで,より効率的なアルゴリズム開発を行うことができる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 高速Ribbon Carvingを用いた動画像時間軸圧縮に関する一検討2011

    • 著者名/発表者名
      平野那由他, 八島由幸
    • 学会等名
      電子情報通信学会画像工学研究会
    • 発表場所
      北海道大学(北海道)
    • 年月日
      2011-02-22
  • [学会発表] A Fast Ribbon Carving Method for Video Condensation2010

    • 著者名/発表者名
      N.Hirano, Y.Yashima
    • 学会等名
      Workshop on Picture Coding and Image Processing (in IEEE PCS 2010)
    • 発表場所
      ウィンクあいち(愛知県)
    • 年月日
      2010-12-07

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公開日: 2012-07-19  

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