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2012 年度 実績報告書

物体表面の質感が色知覚に及ぼす効果

研究課題

研究課題/領域番号 22500185
研究機関東京工業大学

研究代表者

内川 惠二  東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (00158776)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード視覚情報処理 / 色覚 / 質感知覚 / 心理物理学 / 感性工学 / 金色知覚 / 表面反射特性 / 光沢感
研究概要

本年度は、最終年度であるため、被験者数を増して、実験結果を他の被験者で確認することと、過去2年間で得られた金、銀、銅色知覚に関する実験結果の解析を行った。また、これまでの実験に用いた刺激は光沢感が増すと金属感も増すような刺激であったため、金、銀、銅色知覚に影響するのは光沢感か金属感かが明確に分離できていなかった。そこで、光沢感があっても金属感が無い表面(プラスチック等)を刺激として追加して用い実験を行った。
その結果、(1)金、銀、銅色知覚の強さは金属感と強い相関を持つ、(2)金銀銅色知覚の強さは輝度を増大させると増大するが、その場合金属感はが増大しない場合がある、(3)金銀銅色知覚がある場合には必ず、金属感をもある、ということが明らかとなった。これより、金銀銅色知覚は金属感を持つことが必要条件とはなるが、金銀銅色知覚の強さは必ずしも金属感だけでは決まらず、照明光強度にも依存することが示された。
さらに、以上の結果を説明する質感・色知覚相互関係メカニズムを考察した。そのモデルでは、第一段階として、表面の空間的な輝度分布から光沢と明度の応答が生まれ、その両者の応答を統合して第2段階の金属感知覚が生じる。次に、空間的な色度分布と第2段階の金属感知覚を基にして、第3段階としての金、銀、銅色知覚が形成される。
これらの研究結果は、国際会議で発表する予定であるとともに、論文として出版する準備をしている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 光沢を持つ表面におけるカテゴリカル色名領域と連続的な色み変化の関係2013

    • 著者名/発表者名
      松本知久、福田一帆、内川惠二
    • 学会等名
      日本視覚学会2013年冬季大会
    • 発表場所
      工学院大学、東京都
    • 年月日
      20130123-20130125
  • [学会発表] 金色知覚と金属知覚の関係2012

    • 著者名/発表者名
      松本知久、福田一帆、内川惠二
    • 学会等名
      平成24年度照明学会全国大会
    • 発表場所
      山口大学吉田キャンパス、山口県
    • 年月日
      20120906-20120908
  • [学会発表] The correlation in appearance between gold and metallic gloss2012

    • 著者名/発表者名
      Matsumoto T, Fukuda K, Uchikawa K
    • 学会等名
      8th Asia-Pacific Conference on Vision
    • 発表場所
      Songdo Convensia Incheon, South Korea
    • 年月日
      20120713-20120716

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公開日: 2014-07-24  

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