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2014 年度 実績報告書

大きな両眼網膜像差による人間の空間認識における運動の役割

研究課題

研究課題/領域番号 22500188
研究機関北九州市立大学

研究代表者

佐藤 雅之  北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (40336938)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2015-03-31
キーワード両眼網膜像差 / 運動視差 / 奥行き情報統合 / 奥行き知覚
研究実績の概要

両眼網膜像差は有効な奥行き手がかりであるが,視差量が大きすぎると複視が生じ,奥行きが知覚されないことが以前からよく知られている.しかし,最近の我々の研究によって,二重像が知覚されるような大きな両眼網膜像差に対して,刺激を動かすことにより鮮明な奥行きが知覚されることが明らかになった.
前年度の研究により,知覚される奥行き量には大きな個人差があること(実験A),また,この個人差は,これまでに測定した立体視力や奥行き情報統合における情報の重み付けなどの基礎的な特性(実験B)では説明できないことが明らかになった.
そこで本年度は,立体視テスト(実験B)のあり方について検討した.実験Aの結果が実験Bと一致しないのは,刺激パターンが実験ごとに異なっていて,刺激の偏心度や空間周波数成分などが異なることが原因かもしれない.そこで,実験Aで用いた刺激パターンを用いて,実験Aに特化した立体視テスト(実験B')を行った.その結果,実験Aのパターンにおいては遠近法情報の寄与が小さいことが明らかになった.これは,実験Aにおける奥行き知覚の個人差は遠近法情報の寄与では説明できないことを示唆している.

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 立体視における個人差2014

    • 著者名/発表者名
      佐藤雅之
    • 雑誌名

      視覚の科学

      巻: 35 ページ: 33-37

  • [学会発表] Head-movement direction, surface orientation, and individual differences in depth from motion parallax2014

    • 著者名/発表者名
      Yasuaki Tamada, Takuto Sadakari, Kiyoshi Iwasaki and Masayuki Sato
    • 学会等名
      European Conference on Visual Perception
    • 発表場所
      ベオグラード
    • 年月日
      2014-08-24 – 2014-08-28
  • [学会発表] Individual differences in stereopsis and affecting factors2014

    • 著者名/発表者名
      Masayuki Sato
    • 学会等名
      Asia-Pacific Conference on Vision
    • 発表場所
      高松
    • 年月日
      2014-07-19 – 2014-07-22

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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