研究課題/領域番号 |
22500223
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研究機関 | 帝塚山学院大学 |
研究代表者 |
渡邊 隆弘 帝塚山学院大学, 人間科学部, 准教授 (80441096)
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研究分担者 |
田窪 直規 近畿大学, 短期大学部, 教授 (40206925)
松井 純子 大阪芸術大学, 芸術学部, 准教授 (80189373)
吉田 暁史 大手前大学, 総合文化学部, 教授 (10200990)
研谷 紀夫 東京大学, 大学院・情報学環, 特任准教授 (00466830)
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キーワード | 目録規則 / メタデータ規則 / 典拠コントロール / FRBR / RDA / 日本目録規則 |
研究概要 |
本研究は、目録規則(図書館界のメタデータ規則)を情報環境の進展によって顕在化した諸要求を踏まえて捉え直し、今後の在り方を理論的・実践的の両側面から明らかにすることを目的としている。本年度は、3つのサブ課題を設定し、周辺の事項も含めて7回の研究会を開催した。研究会はいずれも一般公開とし、参加者で討議を行った(概要記録・配布資料等はウェブで公開)。 1.「書誌的世界の概念モデル・概念枠組み」:これからの目録規則の基盤となる概念モデルや枠組みについて検討を行い、研究会「FRBR研究会の取り組み」(6月)、「識別と記述のフレームワーク」(10月)、「目録はどうなる」(3月)を開催した。また、本モデルとの関わりで重要な典拠コントロールについての動向をまとめた論文発表も行った。 2.「RDAの調査-分析」:2010年に公刊された英語圏の新目録規則RDA」について検討し、研究会「変革期の目録法」(12月)を開催した。また、その機械可読性について考察した論文を研究代表者が発表した。 3.「わが国における目録規則の今後」:改訂への緒についた日本目録規則について分析・検討を行った。研究会「変革期の目録法」(上述)にその内容の一部を含んだほか、国内の新動向について、研究会「国立国会図書館の典拠データ提供の新展開」(9月)、「KOSMOS IIIにおける目録システムの設計」(11月)を開催した。 4.その他:今後の目録規則検討においては他のコミュニティのメタデータとの関連も視野に入れるため、研究会「Dublin Coreのこころ」(4月)、「20世紀前半の米国におけるアーカイブズと図書館の関係」(7月)、「GUIを用いた関連語編集機能とメタデータへの関連語登録機能を実装したDigital Cultural Heritageの実践例」(1月)を開催した。 以上の各方面で研究活動を行った。最終年度に目指す総合化に向けて、一定の進展をはかることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3つのサブ課題を中心に、研究会開催等は予定通り実施することができた。本年度内の論文等の発表は22年度に比してやや少なくなったが、24年度前半に持ち越して予定しているものがある。
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今後の研究の推進方策 |
24年度は本研究計画の最終年度となる。引き続きサブ課題の検討を進めるとともに、総合化をはかり、最終報告書としてまとめを行いたい。
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