研究期間4年目(最終年度)の活動は、今までの調査の成果を公表すると同時に、新しい一次資料の収集を実施した。原著論文としてまとめた研究成果を『日本図書館情報学会誌』(査読付)に投稿し、受理された。同誌の第59巻第2号(2013年6月発行)に当該論文は掲載された。さらに、査読付の学術雑誌以外に、全国学校図書館協議会編集・発行の月刊誌『学校図書館』に研究成果の一部を発表した。一次資料の収集活動であるが、全国学校図書館協議会研究資料において、佐野友彦文書を発見した。佐野友彦は物故者であるが、全国学校図書館協議会の事務局長を務めた人物である。全国学校図書館協議会は、当時学校図書館法制定運動を推進した民間団体であるが、佐野友彦文書には、学校図書館法の原案であった「学校図書館法案要綱」に関する各種資料が遺されていることがあきらかになった。今後、佐野友彦文書の解題作業を行っていく。
|