研究課題
近年,研究評価のための客観的指標に対する要請が高まり,ビブリオメトリックス指標に関心が向けられている。しかし,現状の一次元的な評価法から得られる情報では,評価される側の大学や研究機関が自らの強みや弱点を知り,将来の方向性を定めるために評価結果を十分に活用することができない。本研究では,大学の特徴を多次元的に明示できるアセスメント手法の研究を行っている。今年度は,近年増加傾向にある共同研究の状態を表すモデルを提案し,他機関との共同研究の活性度を表すために共同研究度と多様度を導出した。研究機関別にこれら2指標と研究の質を比較することで提案手法の有効性を示した。また,大学の研究実態をタイムリーに把握するにはWeb 上の情報が有用であり不可欠である。このことから,本研究はWeb 上の大学・企業のプレスリリースに着目して,産学連携関連情報を収集・分類する手法の構築を進めている。今年度は,これまでの研究結果を踏まえ,SVM (Support Vector Machine) により産学連携か否かを判別し,LDA (Latent Dirichlet Allocation) によりトピックに応じて分類する手法を研究した。トピック分類は通常,内容に関する分類に用いられるが,本実験により産学連携研究開発文書の判別に使える可能性が示唆された。今後は,LDAの判別性能を検討するとともに,多次元評価に不可欠となる異なるデータ間の分野分類のマッピングへの適用を検討する予定である。一方,新聞のプレスリリース・新聞記事で大学の研究がどう報道されているか,メディアからの報道,各大学が取得した特許データからみた大学の研究についても分析を行なっている。研究の成果は学会や国立情報学研究所のオープンハウス等で公表した。また一部は2013年度の学会等で公表の予定である。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件)
Proceeding of the 2013 conference of the International Federation of Classification Societies (IFCS2013)
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Proceeding of Analysis and Modeling of Complex Data in Behavioural and Social Sciences, JCS-CLADAG 2012
Proceeding of the 8th International Conference on Webometrics, Informetrics, Scientometrics and Science and Society & 13th COLLNET Meeting
巻: - ページ: 607-612