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2011 年度 実績報告書

地理空間語彙を対象としたコンテンツ・辞書・利用者知識の相互発展

研究課題

研究課題/領域番号 22500228
研究機関東京大学

研究代表者

有川 正俊  東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (30202758)

キーワード地理情報 / 地理サーチエンジン / ジオタグ / ジオコーディング / ジオパージング
研究概要

平成23年度は、デジタル写真のような映像コンテンツに対する、コンテンツ融合結果と利用者がインタラクションする操作情報を利用して、地理空間辞書の品質を半自動的に向上する枠組みの研究を行った。
我々が対象とするデジタル映像は、(A)メタデータと(B)映像上のラベルを付属情報として持つ。たとえば、「渋谷南郵便局」と「JR渋谷駅の南口の郵便局」が同一オブジェクトであると判定する一般的なマッチングアルゴリズムは、地物のクラスに関する情報・地理シソーラス・地理記述文法規則・地理的事実集合としての地図データを用いることにより、実現可能であると考えられる。実際には、マッチングが困難なものと簡単なものが存在し、地理記述表現のマッチングの困難さのクラス分けに関しても体系化を行った。
メタデータには、コメントのような自由文も書き込むことができ、このコメントから、カメラの地点や映像に写っている対象の地点を情報抽出する機構を実現した。これは、自由文から"FROM"、"TO"などの地理空間語彙を抽出することだと解釈できる。この結果、映像コンテンツを、近傍関係以外の、視点や注視点などの意味を加味した空間検索を実現することが可能となる。この機構は、ウェブページの中のテキストとその中の風景映像との地理空間語彙を情報抽出する場合にも適用できる。また、映像上のラベルで、たとえば右に「スターバックス」が、左に「ローソン」が写っているということを表現すると、地図マッチングにより、撮影地点と撮影方向を導出できる。このような高級なジオコーディング機能は、屋外の活動において自分の位置が分らない場合の支援システムとしても有用である。これらの機構により、映像情報空間とテキスト情報空間とのスムーズな連結が可能となり、利用者はあまりストレスを感じることなく、現実空間に関する映像とテキストをブラウズできるようになる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ユーザビリティに関して検討する余地がある。

今後の研究の推進方策

アルゴリズムのロバストネスに関しても検討と改良を行うとともに、ユーザテストも行って行く。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A User Study of a Map-Based Slideshow Editor2011

    • 著者名/発表者名
      Hideyuki Fujita, Masatoshi Arikawa
    • 雑誌名

      Cartographica, The University of Toronto Press

      巻: 46(2) ページ: 74-82

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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