研究概要 |
本研究では歴史学の研究過程において生成される断片的な歴史情報(以下、「非定型歴史情報」)の共有と資料目録などに代表される歴史情報と非定型歴史情報とを統合するシステムの実現を目的とする。本年度は、昨年度の実践を踏まえ、以下について検討を進めた。 1.非定型歴史情報統合プラットフォームの確立:前年度までの成果である。セマンティックWeb技術を用いた非定型歴史情報共有システムの機能をより汎用的に再設計を行い。リポジトリシステWEKO(http://weko.at.nii.ac.jp/)に搭載した。これにより非定型歴史情報情報統合プラットフォームをより汎用的な仕組みで実現することが可能となった。 2.金沢市立玉川図書館近世史料館所蔵「先祖由緒并一類附帳」データベースの拡張:前年度までの成果である本データベースに「先祖由緒并一類附帳」の資料画像(92点・2,536枚)を追加した。また、資料画像を用いて採取した資料に関するメタデータを追加した。 本システムおよび由緒帳DBは歴史学者の研究コミュニティ、加賀藩研究ネットワーク(http://amane-project.jp/karen2/)で公開予定である。
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