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2012 年度 実績報告書

外来侵入アリの分布拡大と在来アリ群集撹乱評価の統計モデリング

研究課題

研究課題/領域番号 22500250
研究機関北海道大学

研究代表者

久保 拓弥  北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 助教 (80344498)

研究分担者 伊藤 文紀  香川大学, 農学部, 教授 (50260683)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードアルゼンチンアリ / 外来性侵入生物 / 群集動態 / 時系列データ解析 / 階層ベイズモデル
研究概要

広島県廿日市市内における,外来侵入生物であるアルゼンチンアリの分布拡大によって,在来アリ群集がうけた影響について評価した.これは研究分担者の伊藤が 2000-2012 年の12年間にわたる調査によって得たデータである.最新の調査では,新規にアルゼンチンアリが侵入した調査地は発見されなかったので,分布拡大の速度が低下している可能性が示唆された.
このデータに見られる外来アリ (アルゼンチンアリ) と在来アリ群集 (主要 6 種) の時間変動とアリ間の相互作用をうまく推定できるような,時系列構造をもつ階層ベイズモデルを設計し,MCMC 法によって動態モデルのパラメーターの事後分布を推定した.その結果,外来アリが在来アリの個体群密度を低下させるとする明瞭な結果が得られた.一方で,外来アリは他のアリから影響を受けずに高密度することがわかった.この結果は,侵略的な外来生物が在来生物群集にネガティブな影響を与えているひとつの証拠になりうると考えられる.現在,解析結果をとりまとめて国際学術誌に投稿している.
またアリ集団のデータを時系列構造のある階層ベイズモデルで解析する研究を 3 年間継続した経験を反映させて,生態学研究者たちがベイズモデルによる生態学研究を支援するために,久保が「データ解析のための統計モデリング入門 - 一般化線形モデル・階層ベイズモデル・MCMC -」と題する書籍を 2012 年 5 月に刊行し,一年間で 5000 部以上が販売された.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 市民と取り組むアルチン早期発見の試み2013

    • 著者名/発表者名
      伊藤文紀
    • 学会等名
      アルゼンチンアリ研究会議
    • 発表場所
      香川県高松市香川大学
    • 年月日
      20130218-20130218
  • [学会発表] 廿日市市のアルゼンチンアリは他種のアリを減らしているのか?2013

    • 著者名/発表者名
      久保拓弥
    • 学会等名
      アルゼンチンアリ研究会議
    • 発表場所
      香川県高松市香川大学
    • 年月日
      20130218-20130218
  • [図書] データ解析のための統計モデリング入門 - 一般化線形モデル・階層ベイズモデル・MCMC -2012

    • 著者名/発表者名
      久保拓弥
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2014-07-24  

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