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本年度では，標本Pearson Measure of skewnessを正規性検定統計量として提案し，その成果は電子ジャーナルへ投稿受理された．提案手法は，検出力の観点から，対立仮説に非対称な分布を仮定した場合に優れていることを示した．また，提案統計量の帰無仮説の下での正規近似分布の導出も行った．
また，正規母集団からの標本歪度と標本尖度の同時分布の密度関数を標本の大きさに関する漸化式の形で与えた．さらに，同時モーメントの標本の大きさに関する漸化式を与え，高次モーメントのexactな表現を与えた． 正規母集団からの標本歪度の分布に関して様々知られているのに対し，標本尖度のそれはほとんど有効な手立てが知られていない状況である．従って，本成果により，標本尖度分布を調べる道具立てができたことは意義深い．
実際，本結果の直接的な帰結として，標本尖度のモーメントの漸化式とその高次モーメントのexactな表現も与えた．今後さらにこの成果の応用が期待されている．
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