研究課題
昨年度は、ARPE-19やHT22細胞においてPED1はNrf2とHSF-1を同時に活性化し、Phase2酵素群とHSPsを誘導することを証明した。本年度の項目は以下の4つである。1)PED1がプロドラッグ体であることの証明PED1はパラ型であるが、オルソ型の化合物を合成し、これらを比較しながら、PED1がオルソ型よりもキノン型に変換することが容易であり、ARE活性化及び細胞死抑制の活性が高いことを証明した。2)酸化ストレスによる細胞死を抑制するメカニズムの解明ニューロンを酸化ストレスから保護するメカニズムとしてパーオキシレドキン2(Prx-II)によるチオール基の還元作用を注目されている。このとき酸化ストレスによる細胞死は、Prx-IIのスルホン酸化が起こるためである。過酸化水素の添加によって、Prx-IIのスルホン酸化が充進し、PED1の添加によって抑制されることを証明した。またスルホン酸化されたPrx-IIをチオールに還元するSrxn-1がPED1によって誘導されることを証明した。3)小胞体ストレスによる細胞死を抑制するメカニズムの解明ツニカマイシンは小胞体ストレスを誘導してARPE-19細胞にアポトーシスを誘導し、PED1が有意に抑制することを見出したので、この抑制がHSP70の誘導を介することを証明した。4)FullPaperの投稿(Journal of Neurochemistry)23年度にPED1のinvitroの実験結果は論文にまとめ、23年度にJournal of Neurochenmistyに投稿し、8月に論文は受理された。
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