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2012 年度 実績報告書

RNA結合蛋白PTBによるスプライシングを介した神経分化制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22500286
研究機関東京大学

研究代表者

吉田 進昭  東京大学, 医科学研究所, 教授 (10250341)

研究分担者 徳永 暁憲  大分大学, 全学研究推進機構, 助教 (70549451)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードES細胞 / 発生工学 / 神経発生 / PTB
研究概要

RNA修飾因子PTBはES細胞や神経幹細胞などの未分化細胞に発現しており、RNAスプライシング調節を介して増殖、分化の調節に関わることを明らかとしてきた。特にこれまで不明の点の多かったスプライシング修飾による神経分化制御の機構解明を目的にPTBコンディショナルノックアウトマウス(cKOマウス)を作製し、その解析を行った。PTB cKOマウス脳では、脳室周囲に存在する未分化細胞(Radial glia)が形成しているAdherence junctionが消失しており、幹細胞の細胞間接着および細胞極性の維持に関わる事を見出し論文に報告した。またPTB cKOマウスでは胎生期より神経幹細胞集団の減少が認められ、生後には重篤な水頭症を発症する事を明らかとした。PTBと相補的に働く事が示唆されるパラログ遺伝子nPTB cKOマウスでも同様の表現型が示されたことからPTB/nPTBは機能相補性を有する事が明らかとなっている。前年度に引き続き、PTB/nPTB double cKOマウスを作製して幹細胞の極性維持に関わる分子メカニズムおよび神経分化における機能解析を進めている。またこれまでにPTB cKOマウス脳由来の幹細胞集団をソースにエクソンアレを実施しており同定された標的因子の解析を進めてゆく。現在はPTBが神経系のみならず免疫系、生殖系での発生過程にも働く事からこれ等の組織におけるPTBの機能解析も進めている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] TB Deficiency Causes the Loss of Adherens Junctions in the Dorsal Telencephalon and Leads to Lethal Hydrocephalus.2012

    • 著者名/発表者名
      Shibasaki T, Tokunaga A, Sakamoto R, Sagara H, Noguchi S, Sasaoka T, Yoshida N.
    • 雑誌名

      Cereb Cortex.

      巻: in press ページ: 1-12

    • DOI

      10.1093/cercor/bhs161

    • 査読あり
  • [学会発表] The Role of PTB, Alternative Splicing Regulation Factor, for Spermatogenesis2012

    • 著者名/発表者名
      Takijiri T, et al.
    • 学会等名
      第35回 日本分子生物学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20121211-20121214
  • [備考] 東京大学医科学研究所 システム疾患モデル研究センター 発生工学研究分野

    • URL

      http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/cem_ger/HPidenshikinou/main.html

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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