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2010 年度 実績報告書

海馬神経新生の制御による産後・周産期うつ病の治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22500291
研究機関大阪大学

研究代表者

北畠 康司  大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (80506494)

キーワードうつ病 / 海馬 / 神経新生
研究概要

うつ病は情動に障害をもたらす重要な疾患であるがその発症メカニズムはよく分かっていない。近年、成体海馬における神経新生が抗うつ薬の作用発現に重要であるという報告がなされ注目を浴びている。申請者はこの神経新生を制御する重要なファクターであるsFRP3に注目し、うつ病との関連と、抗うつ薬・治療において果たす役割について調べた。
研究初年度である今年度においては、抗うつ治療のひとつとしてヒトうつ病患者に用いられる電気ショックの影響をしらべるため、sFRP3ノックアウトマウスおよび野生型マウスに電気ショック(Electroconvulsion ; ECS)の投与を行った。野生型マウスにECSを投与すると、海馬神経新生が促進されるとともに速やかにsFRP3の発現量が低下する。つまりsFRP3は神経細胞の活動性により発現調節を受けていることが分かる。一方、sRP3ノックアウトマウスではこのECSによる成体海馬神経新生への促進作用が消失することが分かった。さらに新生した神経細胞における樹状突起の伸長を調べるためにレトロウイルスをインジェクションした後にECSを投与すると、野生型マウスでは、ECSの投与により樹状突起の伸長に対する促進作用が見られる。しかしながらsFRP3ノックアウトマウスにおいてはこの樹状突起の伸長における促進作用が消失することが分かった。これらの結果により、ECSの海馬神経新生への作用はsFRP3を介していることが強く示唆された。
この結果、抗うつ治療はsFRP3の発現量減少を引き起こし、sFRP3による抑制が減弱して海馬神経新生が活性化されることによって抗うつ作用を起こす'という仮定を強く支持するものである。

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公開日: 2012-07-19  

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