研究課題/領域番号 |
22500295
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
小野 勝彦 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (30152523)
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研究分担者 |
後藤 仁志 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (20462202)
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キーワード | Olig2 / 神経回路形成 / 細胞分化 / in situ hybridization / 軸索ガイダンス分子 / 転写因子 / 間脳 |
研究概要 |
中枢神経系において、神経細胞は分化した後、移動し回路形成を行う。これらはそれぞれのニューロンに特異的な挙動を呈することから、細胞分化プログラムの中に細胞挙動を制御するプログラムも包含されているものと考えられる。本研究課題では、この点に注目して、ニューロンの分化およびその後の回路形成について解析している。 Olig2はbHLH型転写因子で、脊髄ではニューロン・グリアスイッチに機能し、オリゴデンドロサイトと運動ニューロンの分化に必須の因子である。Olig2は中枢神経系全体で発現がみられるが、脊髄以外での機能は不明な点が多い。スクリーニング的に、Olig2欠損マウスの脳と脊髄での軸索構築・神経回路形成を調べた結果、間脳の特に視床で軸索構築の乱れが見いだされた。Olig2が細胞分化にかかわる転写因子であることから、この表現型を手掛かりとして、解析を進めてきた。Olig2は転写因子であることから、軸索ガイダンス分子やその受容体の発現調節を通して神経回路形成を調節していることが予想された。そこで、既に報告されているマイクロアレイ解析の報告を参考に、これらの分子の発現をin situ hybridizationにより調べた。Sema3A、EphA3、EphA5、Slit2、Robo1、DCCに注目した。その結果、EphA3とEphA5の発現に変化がみられた。これ以外の軸索ガイダンス分子は現在解析中である。 現在までの結果から、Olig2がこれらの分子発現を調節して視床の回路形成にかかわっている可能性が示唆された。
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