視索前野性的二型核形成過程の可視化による性分化機構の解明

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22500297
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 神経科学一般
• 研究機関: 日本医科大学
• 研究代表者: 濱田 知宏 日本医科大学, 医学部, 助教 (90312058)
• 研究分担者: 佐久間 康夫 東京医療学院大学, 保健医療学部, 教授 (70094307)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 性分化 / 視索前野性的二型核 / 可視化 / 細胞移動 / エストロゲン

研究概要

視索前野性的二型核は雄で有意に大きい神経核として知られているが、その性差形成機構については、周生期のステロイドホルモンが重要であることを除いて良くわかっていない。本研究ではステロイドホルモン受容体遺伝子プロモーター遺伝子改変ラットを用いてこの神経核をGFP蛍光で可視化し、その性差形成過程をin vivoおよびin vitro両面から詳細に検討することで、神経核形成時の細胞移動がホルモンの調節を受け、雄性化を引き起こすことを示した。

研究成果

• [雑誌論文] Estrogen-induced cell signaling in the sexually dimorphic nucleus of the rat preoptic area: Potential involvement of cofilin in actin dynamics for cell migration. (2013)
  • 著者名/発表者名: Wada-Kiyama Y, Suzuki C, Hamada T, Rai D, Kiyama R, Kaneda M, Sakuma Y.
  • 雑誌名: Biochemical and Biophysical Research Communications 巻: (in press)
  • DOI: DOI:10.1016/j.bbrc.2013.02.117
  • 査読あり
• [雑誌論文] 中枢神経における性差科学の現状 (2011)
  • 著者名/発表者名: 濱田知宏、石井寛高、佐久間康夫
  • 雑誌名: ファルマシア 巻: 47 ページ: 213-217
  • 査読あり
• [雑誌論文] Identification of C-terminally and N-terminally trancated estrogen receptor α variants in the mouse. (2011)
  • 著者名/発表者名: Ishii H, Shoda Y, Yomogida K, Hamada T, Sakuma Y.
  • 雑誌名: Journal of Steroid Biochemistry and Molecular Biology 巻: 124 ページ: 38-46
  • DOI: DOI:10.1016/j.jsbmb,2011.01.003
  • 査読あり
• [雑誌論文] エストロゲン受容体遺伝子プロモータートランスジェニックラットの利用価値 (2010)
  • 著者名/発表者名: 濱田知宏
  • 雑誌名: アニテックス 巻: 22 ページ: 10-15
• [雑誌論文] ラット視索前野性的二型核の可視化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 濱田知宏、佐久間康夫
  • 雑誌名: 日本医科大学医学会雑誌 巻: 6 ページ: 96-97
  • URL: http://www.nms.ac.jp/jmanms/
  • 査読あり
• [雑誌論文] Estrogen receptor α gene promoter 0/B usage in the rat sexually dimorphic nucleus of the preoptic area. (2010)
  • 著者名/発表者名: Hamada T, Sakuma Y.
  • 雑誌名: Endocrinology 巻: 151 ページ: 1923-1928
  • DOI: DOI:10.1210/en.2009-1022
  • 査読あり
• [学会発表] 分界条床核および視索前野性的二型核の性差形成機構を司るエストロゲン受容体発現 (2013)
  • 著者名/発表者名: 塩野拓人、濱田知宏、安藤亮、金田誠、佐久間康夫
  • 学会等名: 第90回日本生理学会大会
  • 発表場所: タワーホール船堀
  • 年月日: 2013-03-28
• [学会発表] 視索前野性的二型核および分界条床核における性分化機構の可視化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 濱田知宏、安藤亮、藤掛雅博、小桧山哲平、佐久間康夫
  • 学会等名: 第35回日本神経科学大会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場
  • 年月日: 2012-09-20
• [学会発表] 視索前野性的二型核および分界条床核における性差形成過程の可視化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 濱田知宏、佐久間康夫
  • 学会等名: 第89回日本生理学会大会
  • 発表場所: 長野県松本文化会館
  • 年月日: 2012-03-31
• [学会発表] エストロゲン受容体遺伝子プロモータートランスジェニックラットを用いた分界条床核および視索前野性的二型核の発達過程 (2012)
  • 著者名/発表者名: 安藤亮、濱田知宏、佐久間康夫
  • 学会等名: 第89回日本生理学会大会
  • 発表場所: 長野県松本文化会館
  • 年月日: 2012-03-31
• [学会発表] 思春期の性腺ステロイドによって性指向性回路が形成される (2012)
  • 著者名/発表者名: 小桧山哲平、濱田知宏、佐久間康夫
  • 学会等名: 第89回日本生理学会大会
  • 発表場所: 長野県松本文化会館
  • 年月日: 2012-03-31
• [学会発表] エストロゲン受容体遺伝子プロモータートランスジェニックラットにおける分界条床核主部の可視化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 藤掛雅博、濱田知宏、佐久間康夫
  • 学会等名: 第89回日本生理学会大会
  • 発表場所: 長野県松本文化会館
  • 年月日: 2012-03-31
• [学会発表] ラット脳の視索前野性的二型核における臨界期のアクチン・ダイナミクス (2012)
  • 著者名/発表者名: 木山裕子、鈴木千晶、濱田知宏、木山亮一、佐久間康夫
  • 学会等名: 第89回日本生理学会大会
  • 発表場所: 長野県松本文化会館
  • 年月日: 2012-03-31
• [学会発表] ヒト、マウス及びラットにおけるC末端欠損型エストロゲン受容体αの同定 (2012)
  • 著者名/発表者名: 石井寛高、棟朝亜理紗、濱田知宏、佐久間康夫
  • 学会等名: 第89回日本生理学会大会
  • 発表場所: 長野県松本文化会館
  • 年月日: 2012-03-31
• [学会発表] 脳の性分化におけるエストロゲンの細胞移動調節 (2011)
  • 著者名/発表者名: 濱田知宏
  • 学会等名: 第17回「性と生殖」公開シンポジウム(招待講演)
  • 発表場所: 早稲田大学井深ホール
  • 年月日: 2011-12-04
• [学会発表] 視索前野性的二型核の性分化機構には細胞移動が重要である (2010)
  • 著者名/発表者名: 濱田知宏、佐久間康夫
  • 学会等名: 第25回日本下垂体研究会
  • 発表場所: 愛知県伊良湖ガーデンホテル
  • 年月日: 2010-08-19
• [学会発表] Cell specific usage of an estrogen receptor α gene promoter in the sexually dimorphic nucleus of the rat preoptic area. (2010)
  • 著者名/発表者名: Hamada T, Ishii H, Orikasa C, Sakuma Y
  • 学会等名: The 14th Annual Meeting of the Society for Behaviral Neuroendocrinology
  • 発表場所: Hilton, Toronto, CANADA
  • 年月日: 2010-07-20
• [学会発表] 視索前野性的二型核の性分化機構には細胞移動が重要である (2010)
  • 著者名/発表者名: 濱田知宏、佐久間康夫
  • 学会等名: 第87回日本生理学会大会
  • 発表場所: いわて県民情報交流センター
  • 年月日: 2010-05-20
• [図書] カラー図解症状の基礎からわかる病態生理第2版 (2011)
  • 著者名/発表者名: 濱田知宏、佐久間康夫
  • 総ページ数: 278-319
  • 出版者: メディカル・サイエンス・インターナショナル
• [備考]
  • URL: http://www.h-ic.bb4u.ne.jp/~seiri/