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2012 年度 実績報告書

損傷神経軸索におけるミトコンドリアのダイナミクス

研究課題

研究課題/領域番号 22500314
研究機関名古屋大学

研究代表者

桐生 寿美子 (瀬尾 寿美子)  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70311529)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード神経損傷 / 神経再生 / 神経変性 / ATF3 / ミトコンドリア / 軸索輸送 / BACトランスジェニックマウス
研究概要

神経再生・修復を円滑に進めるためにはオルガネラが適切に移動・配置することが極めて重要であると考えられる。中でもエネルギー供給源であるミトコンドリアが正常に機能するためにはその動態が細胞内で適切に制御される必要がある。特に神経細胞特有の形態である軸索では、細胞体からミトコンドリアが輸送され細胞体へと回収されるため、そのダイナミクス制御は厳密に行われていると考えられる。本研究では損傷軸索におけるミトコンドリア動態を明らかにするために、損傷神経細胞特異的にミトコンドリアを標識し同時にCreリコンビナーゼを発現するBACトランスジェニックマウスを作製した。作製したBACコンストラクトを受精卵へ注入してもなかなかトランスジェニックマウスを得る事が出来ず予想外の時間が経過したが、平成23年度になりようやく目的のマウスを得る事ができた。得られたマウスの表現系の解析を行ったところ、末梢・中枢神経損傷を受けると損傷神経細胞・軸索特異的にミトコンドリアを蛍光標識できることが明らかになった。そこで、このマウスの末梢神経に損傷を与えたところ、ミトコンドリアが細胞体で断片化し積極的に軸索へ運ばれ再生軸索が形成される頃元の長さに戻ることが明らかになった。これは損傷前より軸索に局在する古いミトコンドリアのターンオーバーや軸索末端へのエネルギー供給のスピードを上昇させ神経再生・修復を促すための適応反応ではないかと考えられた。本研究で作製したマウスはこのようなミトコンドリア研究に加えて広く脳損傷研究に有用なツールになると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Expression analysis of the regenerating gene (Reg) family members Reg-IIIβ and Reg-IIIγ in the mouse during development2012

    • 著者名/発表者名
      Matsumoto S
    • 雑誌名

      J Comp Nuerol

      巻: 520 ページ: 479-494

    • DOI

      10.1002/cne.22705.

    • 査読あり
  • [学会発表] DINE欠損は軸索-シュワン細胞相互作用に影響を及ぼし軸索ブランチング形成異常を引き起こす

    • 著者名/発表者名
      桐生寿美子
    • 学会等名
      日本神経科学会
    • 発表場所
      名古屋
  • [学会発表] 損傷神経細胞の再生能力に関わる分子メカニズム

    • 著者名/発表者名
      桐生寿美子
    • 学会等名
      日本解剖学会
    • 発表場所
      香川

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公開日: 2014-07-24   更新日: 2015-01-27  

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