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2012 年度 実績報告書

D1/D2ドーパミン受容体遺伝子操作マウスを用いた運動制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22500343
研究機関北里大学

研究代表者

笹岡 俊邦  北里大学, 医学部, 教授 (50222005)

研究分担者 大久保 直  北里大学, 医学部, 講師 (10450719)
佐藤 朝子  北里大学, 医学部, 臨時職員(研究員) (10465932)
研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワードドーパミン受容体 / 遺伝子操作マウス / 運動調節 / パーキンソン病 / 遺伝子工学 / 協調運動 / 学習記憶
研究概要

神経伝達物質であるドーパミンは、ドーパミン受容体を介して運動や情動など多様な神経活動を制御している。また、パーキンソン病の病態と治療にも密接に関連する。主要なドーパミン受容体であるD1受容体(D1R)とD2受容体(D2R)は、脳の線条体で高い発現が見られ、運動制御および記憶学習に関わる事が知られている。
我々はD1R 及びD2Rの役割を明らかにするため、D1Rノックアウト(KO)マウス、D2R KOマウス、テトラサイクリン発現抑制(Tet-off)システムによりD1R発現を調節できるマウス(コンディショナルD1R発現マウス)を使い、ホームケージにおける運動量及び運動協調性・運動学習および記憶学習を解析し新たな知見を得た。
(1)ホームケージにおける連続5日間以上の運動量を独自の行動解析装置を用いて解析したところ、D1R KOマウスは野生型に比べ24時間当たり運動量が上昇していた。また、コンディショナルD1R発現マウスを用いて成熟後にドキシサイクリンを投与しD1R発現を抑制すると、運動量の減少が見られた。また(2)D1R KOマウスとコンディショナルD1R発現マウスを用いて、ローターロッド装置・受動的回避反応実験装置により、協調運動能力・学習記憶能力を解析したところ、D1R KOマウスの成績の低下がみられ、コンディショナルD1R発現マウスはさらに低下していることが分かった。これらのことから、発育段階でのD1R発現の有無が運動量調節・協調運動能力・学習記憶能力に影響を与えること、発達段階でD1Rが欠失すると何らかの補償が行われている可能性が考えられた。
さらに籾山俊彦教授との共同研究により、D1R KOマウス及びD2R KOマウスの線条体神経細胞の電気生理学的解析を行ない、D1R及びD2Rとも抑制性シナプス伝達に特徴的な機能を持つことが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A molecular genetic approach to uncovering the differential functions of dopamine D2 receptor isoforms.2013

    • 著者名/発表者名
      Wang Yanyan
    • 雑誌名

      Methods in Molecular Biology

      巻: 964 ページ: 181-200

    • DOI

      10.1007/978-1-62703-251-3_11.

  • [雑誌論文] Pathway-specific modulation of nucleus accumbens in reward and aversive behavior via selective transmitter receptors.2013

    • 著者名/発表者名
      疋田貴俊
    • 雑誌名

      Proceedings of the National Academy of Sciences of U.S.A.

      巻: 110 ページ: 342-347

    • DOI

      10.1073/pnas.1220358110.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Methyl CpG-binding protein isoform MeCP2_e2 is dispensable for Rett syndrome phenotypes but essential for embryo viability and placenta development.2012

    • 著者名/発表者名
      伊藤 雅之
    • 雑誌名

      Journal of Biological Chemistry

      巻: 287 ページ: 13859-13867

    • DOI

      10.1074/jbc.M111.309864.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] PTB deficiency causes the loss of adherens junctions in the dorsal telencephalon and leads to lethal hydrocephalus.2012

    • 著者名/発表者名
      柴崎 孝幸
    • 雑誌名

      Cerebral Cortex

      巻: bhs161 ページ: 1-12

    • DOI

      10.1093/cercor/bhs161

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Oxidative stress in neurodegenerative diseases: friend and foe.2012

    • 著者名/発表者名
      笹岡俊邦
    • 雑誌名

      Clinical Experimental Pharmacology and Physiology

      巻: 39 ページ: 597-598

    • DOI

      10.1111/j.1440-1681.2012.05723.x.

  • [学会発表] ドーパミンD1受容体欠損およびドーパミンD2受容体欠損マウスの運動量の詳細解析2012

    • 著者名/発表者名
      佐藤朝子
    • 学会等名
      第35 回日本神経科学大会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20120912-20120912

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公開日: 2014-07-24  

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