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2012 年度 実績報告書

抗うつ薬の作用メカニズムにおけるNotchシグナル伝達系の役割

研究課題

研究課題/領域番号 22500346
研究機関独立行政法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

山田 光彦  独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所精神薬理研究部, 部長 (60240040)

研究分担者 斎藤 顕宜  独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所精神薬理研究部, 室長 (00366832)
山田 美佐  独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所精神薬理研究部, 科研費研究員 (10384182)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードうつ病 / 情動行動 / 遺伝子発現
研究概要

抗うつ薬の作用メカニズムに海馬歯状回が重要であると報告されているが、その詳細な分子機構は解明されていない。一方、近年、海馬歯状回において腹側部と背側部の機能が異なることが報告されている。そこで本研究では、抗うつ薬長期投与後のマウスの情動行動変化を計測するとともに、海馬歯状回を腹側部と背側部に分離し、Notchシグナル伝達系転写因子およびその下流遺伝子の発現変化をreal time RT-PCR法により定量した。
セルトラリン(10mg/kg)の4週間投与により、新奇環境摂餌行動抑制試験における摂餌までの時間の短縮、強制水泳試験における無動時間の短縮が観察された。次に、実体顕微鏡下、海馬歯状回を単離し、腹側部と背側部に分離した。腹側部、背側部サンプルを用いて、腹側部または背側部に特異的に発現するsomatostatin及びlactaseを増幅した結果、それぞれの部位に特異的に発現していたことから、純度良く分離できていることが確認できた。Notchシグナル伝達系転写因子およびその下流遺伝子の発現量を定量した中で、以前に当研究部でMath2の下流遺伝子として同定した神経ペプチドのgalaninが、セルトラリン投与後の腹側部において有意に発現増加することが明らかとなった。一方、背側部ではgalaninの発現変化は見られなかった。galaninは脳、消化管に発現する神経ペプチドであり、これまでに抗うつ様、抗不安様作用が報告されている。しかし、そのメカニズムは明らかとなっていない。情動との関連が強く示唆されている腹側部でgalaninの発現量が増加していたことから、抗うつ薬の作用メカニズムに関連する可能性が考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Induction of galanin after chronic sertraline treatment in mouse ventral dentate gyrus.2013

    • 著者名/発表者名
      Yamada
    • 雑誌名

      Brain Res.

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • DOI

      10.1016

    • 査読あり
  • [学会発表] Induction of galanin after chronic sertraline treatment in mouse ventral dentate gyrus2013

    • 著者名/発表者名
      山田光彦
    • 学会等名
      第36回日本神経科学会
    • 発表場所
      京都 国立京都国際会館
    • 年月日
      20130620-20130623
  • [学会発表] セルトラリン4週間投与後の海馬歯状回腹側部及び背側部の遺伝子発現の変化2012

    • 著者名/発表者名
      牧野裕哉
    • 学会等名
      第22回日本臨床精神神経薬理学会 第42回日本神経精神薬理学会 合同年会
    • 発表場所
      栃木 総合文化センター
    • 年月日
      20121018-20121020

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公開日: 2014-07-24  

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