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2012 年度 実績報告書

βーアミロイドによるニューロン新生阻害機構の解明とその防御

研究課題

研究課題/領域番号 22500347
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

内田 洋子  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60133633)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードβ-アミロイド / 神経新生
研究概要

「β-アミロイド (Aß) が胎児性蛋白を誘導するだけではなく、神経幹/前駆細胞の増殖や新生ニューロンの生存を阻害するため、ニューロン新生が抑制される」という作業仮説を証明するのが本研究の目的である。そこで、網羅的遺伝子解析から得られた、Aßによって誘導され、神経幹/前駆細胞や幼弱ニューロンで発現する遺伝子(7種類)から、細胞の増殖や新生ニューロンの生存を阻害する遺伝子の同定を試みた。その結果、ただ一種類(Sh2d3c,Cas/HEF1-associated adoptor protein, Chat)がニューロンの生存を阻害することがわかり、以降、Chat (Sh2d3c)に的を絞り、実験計画を実施した。Chatの過剰発現がニューロンの生存を阻害するためには、ChatのC-末端が必要である。ChatのC-末端はCAS family proteinに結合するが、CAS family proteinとの共発現は、ニューロンの生存を阻害しなかった。また、CASと結合しないmutant constructを過剰発現させてもニューロンの生存は阻害された。これらのことから、ニューロンの生存阻害には、ChatのC-末端で Cas結合部位以外の部位に何らかの分子(未知)の結合が必要であることが示唆された。そこで、ChatのC-末端(Chat-C)に結合する蛋白を同定するために、GST-Chat-C fusion proteinを調整し、大脳ニューロン抽出液を使い、pull-down assayし、結合した蛋白をnanoLC-MS/MSで解析した。しかし、結合蛋白を同定できなかった。このことは、Chat-Cのhomopolymer形成がニューロン生存阻害に関与していることを示唆した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Calsyntenin-3 C-terminal fragment accumulates in dystrophic neurites surrounding abeta plaques in tg2576 mouse and Alzheimer disease brains: its neurotoxic role in mediating dystrophic neurite formation.2013

    • 著者名/発表者名
      Uchida Y
    • 雑誌名

      Am J Pathol.

      巻: 182 ページ: 1718-1726

    • DOI

      10.1016/j.ajpath.2013.01.014.

    • 査読あり
  • [学会発表] Chat過剰発現による神経細胞死に関与する分子の検討2012

    • 著者名/発表者名
      五味不二也、内田洋子
    • 学会等名
      第35回日本神経科学大会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20120918-23

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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