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2012 年度 実績報告書

アルツハイマー病の新規治療戦略:神経幹細胞の経静脈的移植

研究課題

研究課題/領域番号 22500360
研究機関金沢医科大学

研究代表者

王 芙蓉  金沢医科大学, 医学部, 協力研究員 (30566922)

研究分担者 加藤 伸郎  金沢医科大学, 医学部, 教授 (10152729)
須貝 外喜夫  金沢医科大学, 医学部, 准教授 (90064625)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードアルツハイマー病 / モデルマウス / モリス迷路 / 空間学習 / 3xTg / 細胞内アミロイド
研究概要

アルツハイマー病(AD)のモデルマウスのひとつにおいて、その認知障害の経頭蓋磁気刺激による改善をこれまでの研究で明らかにした。その際、海馬において経頭蓋磁気刺激によって惹起されたとみられる神経新生を確認した。神経組織の再構成と認知改善との関連性が強く示唆される。これに基づいて、神経幹細胞を脳内へ移植するための準備を進めた。脳室内に慢性的にカニューレを留置し、シリンジを用いて細胞浮遊液を圧注入する方法を用いることとした。マウスを麻酔下で定位脳固定装置に固定し、カニューレ先端を頭蓋骨と大脳皮質を貫通させて右側脳室内に配置し、歯科用レジンで頭蓋に固定した。この脳定位手術により片側の側脳室にシリンジの一端が位置し、他端は頭皮から飛び出してキャップで保護されるようにした。注入時にのみキャプを外し、チューブを介して細胞浮遊液を脳室投与できる。この経カニューレ注入システムが動作することを確かめる目的で、BKチャンネル活性化薬を溶かした溶媒を脳室注入した。経頭蓋磁気刺激の認知行動改善効果はBKチャンネルの活性化に依存しているというこれまでに得た結果に基づいている。この実験により、2週間にわたる注入の後、新規物体認知テストとモリス水迷路によって認知学習の向上が確認された。脳室注入する対象を溶媒から細胞浮遊液に切り替えて、まず細胞の生着を確かめるステップを進めた。GFPを発現したトランスジェニックマウスの大脳皮質全体から酵素的に神経細胞を単離する方法で調整しているが、年度末段階で、GFPでラベルされたグラフト細胞のホスト脳室周囲における生着はまだ確認できていない。今後、生着を確認し、神経幹細胞を注入する予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Suppression of synaptic plasticity by cerebrospinal fluid from anti-NMDA receptor encephalitis patients.2012

    • 著者名/発表者名
      Zhang Q
    • 雑誌名

      Neurobiology Disease

      巻: 45 ページ: 610-615

    • DOI

      DOI:10.1016/j.nbd.2011.09.019.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Multimodal cross-talk of olfactory and gustatory information in the endopiriform nucleus in rats.2012

    • 著者名/発表者名
      Sugai T
    • 雑誌名

      Chemical Senses

      巻: 37 ページ: 681-688

    • DOI

      DOI:10.1093/chemse/bjs046.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A serotonergic discrimination favoring synaptic inputs that accompany robust spike firing in lateral amygdala neurons.2012

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto R
    • 雑誌名

      Neuroscience

      巻: 220 ページ: 119-130

    • DOI

      DOI:10.1016/j.neuroscience.2012.06.008

    • 査読あり
  • [学会発表] 海馬メタ可塑性とアルツハイマー病モデルマウス認知回復との関連2013

    • 著者名/発表者名
      加藤伸郎
    • 学会等名
      第90回日本生理学会
    • 発表場所
      東京都江戸川区 タワーホール船堀
    • 年月日
      20130327-20130329
  • [学会発表] 軽度ストレスに対するレジリエンスとHomer1a2012

    • 著者名/発表者名
      加藤伸郎
    • 学会等名
      第13回「知と構成」領域懇話会
    • 発表場所
      兵庫県神戸市 かんぽの宿有馬
    • 年月日
      20121027-20121028
  • [学会発表] 可溶性アミロイドβによる電気生理学的な異常事象2012

    • 著者名/発表者名
      加藤伸郎
    • 学会等名
      第7回スフィンゴテラピィ研究会
    • 発表場所
      石川県羽咋郡志賀町 能登ロイヤルホテル
    • 年月日
      20120713-20120714

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公開日: 2014-07-24  

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