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2012 年度 実績報告書

摂食促進ホルモン・グレリンによる自律神経機能の体温・血圧調節メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22500361
研究機関久留米大学

研究代表者

御船 弘治  久留米大学, 医学部, 准教授 (70174117)

研究分担者 佐藤 貴弘  久留米大学, 分子生命科学研究所, 准教授 (50368883)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードグレリン / グレリン遺伝子欠損マウス / 自律神経機能 / 血圧調節 / 体温調節
研究概要

これまでに申請者らは、グレリン遺伝子欠損(GKO)マウスでは血圧・心拍数の日内リズムに異常が認められ、交感・副交感神経活動のリズムが消失していることを明らかにし、自律神経系による血圧調節機構にグレリンが関与している可能性が示唆された。しかし、このような自律神経活動のリズムの消失が血圧・心拍数の日内リズム以外の自律神経活動にどのように関与しているのかは不明であった。そこで本研究は、摂食促進ホルモンのグレリンについて、自律神経機能の調節メカニズム(体温および血圧調節)を明らかにすることを目的とし、平成24年度は、アドレナリン作動性薬物やアドレナリン作働性効果遮断薬投与後のKOマウスの血圧調節機構の変化を詳細に検討し、グレリンの自律神経活動を調べた。
①グレリンの交感神経を介した血圧調節機構の解析:野生型(WT)マウスにおけるノルアドレナリン投与後の血圧・心拍数の上昇は、GKOマウスでは軽度であり、合成グレリンを持続投与したGKOマウスでは無処置のGKOマウスに比べ大きかったが、WTに比べ小さかった。また、ノルアドレナリン投与後の血圧・心拍数の上昇は、α、β遮断薬にて抑制され、グレリンが交感神経に抑制的に作用する可能性が示唆された。
②グレリンの副交感神経を介した血圧調節機構の解析:;一般に胃内のグレリン分泌は、迷走神経胃枝を介して摂食中枢に作用することから、迷走神経切除後のWTマウスでは、GKOマウスと同様の血圧・心拍数のリズムの消失が認められ、GKOマウスにおける血圧・心拍数の日内リズムの異常は、迷走神経を介したグレリンにより生じる可能性が示唆された。
本研究から、胃から分泌されたグレリンは、中枢レベルで自律神経機能を調節して血圧・心拍数のトーンバランスを制御することが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Disrupted Regulation of Ghrelin Production Under Antihypertensive Treatment in Spontaneously Hypertensive Rats2012

    • 著者名/発表者名
      Naoaki Hamada
    • 雑誌名

      Circulation Journal

      巻: 76 ページ: 1423~1429

    • DOI

      10.1253/circj.CJ-11-1345

    • 査読あり
  • [学会発表] 摂食促進ホルモン・グレリンによる自律神経機能の体温調節メカニズム2012

    • 著者名/発表者名
      御船弘治
    • 学会等名
      第59回日本実験動物学会総会
    • 発表場所
      別府国際コンベンションセンター
    • 年月日
      20120524-20120526
  • [学会発表] 時間制限給餌に伴うグレリンの分泌動態と体温変動について2012

    • 著者名/発表者名
      佐藤貴弘
    • 学会等名
      第85回日本内分泌学会学術総会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      20120419-20120421
  • [学会発表] グレリンの産生・分泌に対する降圧剤の影響:SHR, WKYラットを用いた検討2012

    • 著者名/発表者名
      西 芳寛
    • 学会等名
      第85回日本内分泌学会学術総会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      20120419-20120419
  • [学会発表] 自然発症高血圧ラットにおける血圧調節とグレリン産生分泌調節の相互作用の障害について

    • 著者名/発表者名
      浜田直和
    • 学会等名
      第12回日本内分泌学会九州地方会
    • 発表場所
      久留米大学筑水会館

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公開日: 2014-07-24  

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