• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

社会行動を利用したモルモット音弁別の音響および神経基盤

研究課題

研究課題/領域番号 22500368
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

小島 久幸  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (00104539)

研究分担者 堀川 順生  豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50114781)
研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2014-03-31
キーワード音識別 / 聴覚皮質 / 自然音 / 膜電位感受性色素 / 時間逆転音 / 抑制 / 時空間活動パターン / モルモット
研究概要

立ち上がりの鋭い徐々に減衰していく自然音を条件刺激(CS)、餌を強化因子としてモルモットを訓練した。その後訓練により動物の脳がどのような変化(可塑性)を示したかを膜電位感受性色素を用いて調べた。実験は分担者である豊橋科学技術大学堀川研究室に出向いて主に行なった。訓練群ではCS音により特定の反応行動が生じたが、対照ナイーブ動物群では生じなかった。しかし両群においてCSによる聴覚皮質活動の度合いをイメージングしても明瞭な差を見いださなかった。しかし可塑性により確実に神経回路に何らかの変化が生じていると想定し、CSと周波数成分は同じであるが、時間経過の逆転する音(R音)を刺激音として、回路の特性変化をより多面的に調べた。その結果R音では両群とも反応行動は起こらなかったが、対照群に比べ訓練群でより顕著に活動パターンの減少が見いだされた(H25年度の結果)。本年度はR音でなぜ皮質活動が減弱したかを、逆転音を時間軸に沿って3等分して、それぞれの成分がどのような活動を引き起こすかを調べた。その結果、順行CS音の立ち上がり部分(ON)およびその逆転したものどちらでも強い皮質活動が生じる事、減衰部分は逆転すると皮質活動を強く抑制すること、従ってR音では最初にこの減衰部が刺激となるため、その後にくるCS音の立ち上がりに相当する部分により生じる強い活動が、抑制されることが判明した。このことは訓練、対照群ともに共通の現象であったことから、H25年度の結果を考慮すると、訓練により抑制回路の活性が増強されたと推定した。なお結果は国際学会(ARO;San Diego, USA, 2014.2.24)、UCSFでのセミナー(Center for Integrative Neuroscience, San Francisco, USA, 2014.2.27)にて発表した。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Neural response to movement of the hand and mouth in the secondary somatosensory of Japanese monkeys during a simple feeding task.2013

    • 著者名/発表者名
      Taoka M, Tanaka M, Hihara S, Ojima H & Iriki A
    • 雑誌名

      Somatosens Mor Res

      巻: 30 ページ: 140-152

    • DOI

      10.3109/08990220.2013.779246

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 自然音に対する条件付後のモルモット聴覚皮質の活動変化2013

    • 著者名/発表者名
      石田倫裕、小島久幸、沼田亮太、杉本俊二、堀川順生
    • 雑誌名

      日本音響学会講演論文集

      巻: 3-P-31 ページ: 509-510

  • [学会発表] Cortical representation of a non-harmonic natural sound in naive and conditioned brains; differential activation by time-reversed sounds revealed by voltage-sensitive dye imaging2014

    • 著者名/発表者名
      Ojima H, Ishida T, and Horikawa J
    • 学会等名
      Seminar at Coleman Memorial Laboratory, Center for Integrative Neuroscience
    • 発表場所
      San Francisco, USA
    • 年月日
      20140226-20140227
    • 招待講演
  • [学会発表] Spectral and Temporal Cues for Recognition of Non-harmonic Natural Sounds by Guinea Pigs2014

    • 著者名/発表者名
      Ojima H, Tachi E, Taira M and Horikawa J
    • 学会等名
      ARO Annual Midwinter Meeting
    • 発表場所
      San Diego, USA
    • 年月日
      20140222-20140226
  • [学会発表] Sound recognition by guinea pigs: spectral and temporal cues and interval changes2013

    • 著者名/発表者名
      Ojima H, Tachi E, and Taira M
    • 学会等名
      18th Auditory Research Forum
    • 発表場所
      Shiga, JAPAN
    • 年月日
      20131214-20131215

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi