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2012 年度 実績報告書

アストロサイト内カルシウムイオン濃度変動の高次脳機能における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22500369
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

田中 三佳  独立行政法人理化学研究所, 行動遺伝学技術開発チーム, 専門職研究員 (70311347)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードアストロサイト / カルシウム / シナプス / IP3
研究概要

アストロサイトはその突起でシナプスを取り囲む構造をつくり、自律的あるいは神経活動に応答した細胞内カルシウムイオン(Ca2+) 濃度変動を起こすことが近年分かってきたが、高次脳機能におけるアストロサイト内Ca2+ 濃度変動の機能的意義は明らかになっていなかった。そこで本研究では、より高次な個体レベルの実験系を利用することにより、アストロサイト内Ca2+ 濃度変動が高次脳機能において担う役割を調べ、その神経活動調節における作用機序がどのようなものかを明らかにした。
H24年度においては、「アストロサイト内Ca2+ 濃度変動抑制マウス」において、アストロサイト内Ca2+ 濃度変化が抑制されていることを確認するため、海馬脳スライスを用いて刺激に対する細胞内Ca2+ 濃度変化を調べた。具体的には、アストロサイト特異的にtTAを発現するGLT-1-tTAマウスラインにtetO-GCaMP2.0マウスラインを交配し、さらにTRE-IP3-spongeマウスラインを交配してトリプルTgを作製し、このマウスを用いてカルシウムイメージングを行った。そして、「アストロサイト内Ca2+ 濃度変動抑制マウス」では海馬CA1領域のアストロサイトで刺激に応答したCa2+ 濃度変化が抑制されていることを明らかにした。
本研究で得られた結果を論文としてまとめ、Mol Brain. 2013 Jan 28;6:6. doi: 10.1186/1756-6606-6-6.に発表した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Astrocytic Ca2+ signals are required for the functional integrity of tripartite synapses.2013

    • 著者名/発表者名
      Tanaka M, Shih PY, Gomi H, Yoshida T, Nakai J, Ando R, Furuichi T, Mikoshiba K, Semyanov A, Itohara S.
    • 雑誌名

      Mol Brain. 2013 Jan 28;6:6.

      巻: 6 ページ: -

    • DOI

      doi: 10.1186/1756-6606-6-6.

    • 査読あり
  • [学会発表] Astrocytic calcium signals are required for the functional integrity of tripartite synapses2013

    • 著者名/発表者名
      Mika Tanaka
    • 学会等名
      Gordon Research Conference; Glial Biology
    • 発表場所
      Ventula, CA, USA
    • 年月日
      20130306-20130307

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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