エイズ発症過程で誘導される自己抗体の解析

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22500387
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 実験動物学
• 研究機関: 熊本大学
• 研究代表者: 桑田 岳夫 熊本大学, エイズ学研究センター, 助教 (70346063)
• 連携研究者: 五十嵐 樹彦 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (90467431)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: HIV / SIV / アカゲザル / エイズ / モノクローナル抗体

研究概要

HIV 感染に特徴的な CD4+T 細胞の減少における自己抗体の役割をあきらかにするため、HIV 感染の動物モデルである SIV 感染サルで誘導された SIV や自己抗原に対する抗体をファージ・ディスプレイ法によって多数分離した。これらの抗体の解析から、SIV 感染サルにおける自己抗体の誘導が SIV との交叉反応によるものではないことを示し、また、自己抗体の直接的な細胞障害活性が非常に低いことを示唆した。

研究成果

• [雑誌論文] Conformational epitope consisting of theV3 and V4 loops as a target for potent andbroad neutralization of simianimmunodeficiency viruses (2013)
  • 著者名/発表者名: Kuwata T, Takaki K, Yoshimura K,Enomoto I, Wu F, Ourmanov I, Hirsch VM,Yokoyama M, Sato H, Matsushita S
  • 雑誌名: J Virol 巻: 87(10) ページ: 5424-36
  • 査読あり
• [雑誌論文] Isolation of potentneutralizing monoclonal antibodies froman SIV-Infected rhesus macaque by phagedisplay (2011)
  • 著者名/発表者名: Kuwata T, Katsumata Y, Takaki K, MiuraT, Igarashi T
  • 雑誌名: AIDS Res Hum Retroviruses 巻: 27(5) ページ: 487-500
  • 査読あり
• [学会発表] gp120 のCD4-induced epitope に結合する中和抗体の解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中和樹、 桑田岳夫、 丸田泰広、 園田貴丈、Kristel Ramirez 、松下修三
  • 学会等名: 第26回日本エイズ学会学術集会
  • 発表場所: 横浜 慶應義塾大学
  • 年月日: 2012-11-26
• [学会発表] SIV 感染サルから分離された中和抗体 B404 は V3,V4ループを含む Env 立体構造を認識する (2012)
  • 著者名/発表者名: 桑田岳夫、吉村和久、松下修三
  • 学会等名: 第26回日本エイズ学会学術集会
  • 発表場所: 横浜慶應義塾大学
  • 年月日: 2012-11-24
• [学会発表] CRF01_AE HIV-1 感染症例IgG の交差中和活性の解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 園田貴丈、Samatchaya Boonchawalit、田中和樹、丸田康広、Kristel Ramirez、桑田岳夫、松下修三
  • 学会等名: 第26回日本エイズ学会学術集会
  • 発表場所: 横浜慶應義塾大学
  • 年月日: 2012-11-24