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2012 年度 実績報告書

マウスを用いての骨髄細胞による臓器再生能の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500388
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

田口 修  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (00142167)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード骨髄細胞 / 移植 / 臓器再生 / 間質上皮相互作用
研究概要

致死量の放射線を照射したマウスにgreen fluorescent protein (GFP)陽性の骨髄細胞を注射しておく(BMTマウス)とそのマウスの臓器は再生する。腸や脾臓のみに放射線を照射し、骨髄細胞を注射してBMTマウスとしても骨髄細胞は腸や脾臓には進入しない。対照として腸のみを鉛板でシールして放射線を照射し、BMTマウスを作成したときは腸にもドナー由来の骨髄細胞は進入した。これは移植した骨髄細胞はまず骨髄に入り、その後末梢に出て個々の臓器の再生に関与していることが明かとなった。これまで胃腸の上皮細胞が骨髄細胞で再生されるという報告がなされていたが、我々の検索ではドナー骨髄細胞由来の上皮細胞は観察されなかった。上皮細胞の形態と機能は間質によりコントロールされている。BMTマウスおいて間質部位にリンパ球でないドナー由来間質細胞の出現が短時間になされる。これはドナー由来の間質細胞が上皮の再生を促し、臓器の形態と機能の維持に重要な役割を負っていることを示している。ドナー由来の間質細胞は処置後24時間で個々の臓器に表れるが、ドナー由来のリンパ球が末梢に出現するのは間質細胞よりも数日遅れる。GFP陽性マウスと野生型マウスを併体結合をしておくと、脾臓では40%、骨髄では20%近くが相手方のリンパ球で置き換わる。野生型パートナーマウスの骨髄の中に進入してきたGFP陽性細胞をFACSで回収し、この細胞でBMTマウスの作成が可能であったことから、骨髄細胞は骨髄を出て、再び骨髄に帰ることをしていることが明らかとなった。また野生型パートナーマウスの個々の臓器ではリンパ球でないGFP陽性の細胞が確認できた。骨髄細胞は骨髄に帰ったり、色んな臓器に侵入するための特殊な「キイ」を持ちあわせていることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件)

  • [雑誌論文] Oral administration of Ag suppresses Ag-induced allergic conjunctivitis in mice: critical timing and dose of Ag.2013

    • 著者名/発表者名
      Ishida W.
    • 雑誌名

      Br J Ophthalmol.

      巻: 97 ページ: 492-497

    • DOI

      23343653

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Behavior of bone marrow-derived cells following in vivo transplantation: differentiation into stromal cells with roles in organ maintenance.2013

    • 著者名/発表者名
      Taguchi O.
    • 雑誌名

      Am J Pathol.

      巻: 182 ページ: 1255-1262

    • DOI

      23416163

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Antitumor activity of an interleukin-2 monoclonal antibody in a murine osteosarcoma transplantation model.2012

    • 著者名/発表者名
      Kohyama K.
    • 雑誌名

      Anticancer Res.

      巻: 32 ページ: 779-782

    • DOI

      22399592

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Zoledronate sensitizes neuroblastoma-derived tumor-initiating cells to cytolysis mediated by human γδ T cells.2012

    • 著者名/発表者名
      Nishio N.
    • 雑誌名

      J Immunother.

      巻: 35 ページ: 598-606

    • DOI

      22996365

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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