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2010 年度 実績報告書

サリドマイドに感受性を示すマウス胚内の遺伝子を標的としたアザラシ肢症発症の種差

研究課題

研究課題/領域番号 22500398
研究機関国立医薬品食品衛生研究所

研究代表者

北嶋 聡  国立医薬品食品衛生研究所, 安全性生物試験研究センター・毒性部第五室, 室長 (30270622)

キーワード催奇形性 / トキシコゲノミクス / マウス胚
研究概要

本研究の目的は、ヒトで催奇形性を示すがげっ歯類では示さないサリドマイドの分子種差を詳細に明らかにすることであり、以って、その有効薬剤としての多標的性と安全性を両立した新規誘導物質の設計に寄与するとともに、現行のウサギなどを用いた催奇形性評価の近代化に資するものである。
このために、サリドマイドを経胎盤単回投与した際の胚肢芽について、網羅的に遺伝子発現変動を解析し、文献情報および先に実施した時間的・空間的な発現パターンの検討結果と照合し、候補シグナルネットワークを得る。次いで、当該ネットワークを変調させる化学物質を投与し、サリドマイド誘発奇形が生じないマウス胚にて奇形誘発実験を検討し、その妥当性を検証する。
平成22年度は計画通り、サリドマイド(0, 1,000mg/kg)を妊娠10日のマウス(C57BL/6CrSlc)に経胎盤単回投与(経口)し(溶媒:0.5%メチルセルロース)、経時的(投与2、8及び24時間後)に得られた胚後肢・肢芽RNAサンプル(1腹分をプールし1サンプルとした;各3例)についてGeneChip (Mouse Genome 430 2.0,Affymetrix社)を用いて網羅的に遺伝子発現変動を解析した。t-testでのP値が0.05未満且つどちらかの発現コピー数が0.2以上という条件下にて対照群と投与群とを比較し、発現変動が認められた遺伝子を抽出した。その結果、投与2、8及び24時間後についてそれぞれ、増加分は49、130及び1,779、減少分は110、26及び9プローブセット(ps)が見出された。現在各遺伝子について、その遺伝子欠失マウスの文献情報と照らし合わせつつ、その機能の妥当性並びに関係するシグナルネットワークの探索を検討している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The oscillation of Notch activation, but not its boundary, is required for so mite border formation and rostral-caudal patterning within a somite.2010

    • 著者名/発表者名
      Masayuki Oginuma, et al.
    • 雑誌名

      Development

      巻: 137 ページ: 1515-1522

    • 査読あり
  • [学会発表] Percellome発生トキシコゲノミクスの進捗2010

    • 著者名/発表者名
      北嶋聡
    • 学会等名
      第37回日本トキシコロジー学会学術年会
    • 発表場所
      沖縄コンベンションセンター
    • 年月日
      2010-06-16

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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