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2012 年度 実績報告書

超小型ブドウ糖センサ及びインスリン皮下注入方式を組み込んだ携帯型人工膵島の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22500411
研究機関熊本大学

研究代表者

下田 誠也  熊本大学, その他の研究科, 講師 (60398203)

研究分担者 荒木 栄一  熊本大学, その他の研究科, 教授 (10253733)
古川 昇  熊本大学, その他の研究科, 准教授 (90335795)
研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード人工臓器工学 / 人工膵島 / ブドウ糖センサ / インスリン注入アルゴリズム
研究概要

我々は,長期間にわたる厳格な血糖コントロールを可能とする手段のひとつとして,計測と制御をclosed-loopとした人工膵島の開発に取り組み,これまでの研究・開発により,携帯型人工膵島の基本構成は,ほぼ完成した.今後広く一般臨床応用に供するにあたり,開発したブドウ糖センサ及びインスリン注入アルゴリムズを同時に組み込んだ携帯型人工膵島の有用性を検証する必要がある.そこで,本研究では,次世代型携帯型人工膵島の開発を目標に,超小型ブドウ糖センサ及び高濃度超速効型インスリンアナログを用いたclosed-loopインスリン皮下注入アルゴリズム組み込んだ人工膵島の開発を行った.まずポンプに関しては,送り精度,早送り流量,最小吐出量及び最大吐出量などの基本的性能がいずれも従来型に比し優れていることを確認センサに関しては,センサにて計測した皮下組織ブドウ糖濃度とその時の実測血糖値の相関について検討した結果,血糖値が30から300 mg/100mlの範囲で相関係数0.969と良好に相関することを確認した.さらに糖尿病犬に対して,これらのセンサ及びアルゴリズムを組み込んだ人工膵島を用いて,血糖日内変動時の血糖制御を試みた結果,低血糖を来すことなく,血糖日内変動を70.2mg/dLから181.8mg/dLの範囲に制御し得るなど,良好な血糖制御が可能であった.以上より,高濃度超速効型インスリンアナログを用いた皮下注入アルゴリズムが有用であったことを示された.近い将来,次世代型携帯型人工膵島の使用により,より長期にわたる糖尿病患者の厳格な血糖管理が可能であることが示唆された.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 図書 (2件)

  • [図書] 内科学第10版2013

    • 著者名/発表者名
      荒木栄一
    • 総ページ数
      印刷中
    • 出版者
      朝倉書店
  • [図書] 人工臓器2012 第28回教育セミナー2012

    • 著者名/発表者名
      西田健朗
    • 総ページ数
      10
    • 出版者
      一般社団法人日本人工臓器学会

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公開日: 2014-07-24  

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