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2010 年度 実績報告書

再生医療のための分泌物を指標とした細胞検出法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22500428
研究機関大阪市立大学

研究代表者

田辺 利住  大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20315972)

研究分担者 立花 亮  大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (80305614)
キーワード細胞 / アルブミン / 抗体 / protein A / protein G
研究概要

平成22年度は、(1)細胞へのダメージを指標としたアルブミンハイドロゲルの調製条件、(2)アルブミンハイドロゲルへの抗体担持法について検討を行ない、以下の結果を得た。
(1) アルブミン濃度と架橋剤EGDE濃度を変化させフィルムを作製したが、非水溶性と柔軟性を合わせ持つフィルムを与える条件は限られていた。非水溶性かつ柔軟性を有するフィルムを培地で膨潤させ単層形成したL929細胞上に2時間静置した後フィルムを取り除き、細胞を観察したところ細胞に損傷は認められなかった。
(2) 方法1:アルブミンは1個のフリーSHのシステイン残基を持つ。ラビットIgGとSPDP(N-succinimidyl3-(2-pyridylthio)propionate)を反応させIgGのアミノ基にSPDPを導入した。これをアルブミンフィルムのSH基と反応させフィルム上に抗体を担持させることを試みた。アルカリフォスファターゼ結合ヤギ抗ウサギIgG抗体での染色により抗体の結合を確認したが、フィルム表面にSH残基が出ていないためか、抗体の担持を認められなかった。
方法2:そこでアルブミンフィルムをSPDPで処理し、アミノ基にSPDPを導入後DTT還元しアルブミンフィルム上のSH基数を増加させた。これとSPDP化抗体との反応を試みたが方法1と同様、抗体の結合は認められなかった。
方法3:Streptococcal protein AのIgG結合部位とprotein Gのアルブミン結合部位の融合タンパクを調製し、これを介在させることで、アルブミンハイドロゲルとlgGを結合させる戦略を採った。現在融合タンパクを調製している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Drug carrying albumin film for blood-contacting biomaterials2010

    • 著者名/発表者名
      Yamazoe, H.
    • 雑誌名

      J.Biomater.Sci.

      巻: 21 ページ: 647-657

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Recombinant human albumin hydrogel as a novel drug delivery vehicle2010

    • 著者名/発表者名
      Hirose, M.
    • 雑誌名

      Mater.Sci.Eng.C

      巻: 30 ページ: 664-669

    • 査読あり
  • [学会発表] 圧力感受性フィルム:細胞接着性の変換2010

    • 著者名/発表者名
      永塚友子
    • 学会等名
      第62回日本生物工学会
    • 発表場所
      宮崎市ワールドコンベンションセンターサミット
    • 年月日
      2010-10-28

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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