研究分担者 |
八木 雅和 大阪大学, 臨床医工学融合研究教育センター, 特任准教授 (40362686)
井村 誠孝 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (50343273)
黒田 嘉宏 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (30402837)
高田 健治 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (50127247)
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研究概要 |
歯科診療では,直視できる歯列だけではなく,直視できない歯茎内における構造物の把握が必要である.X線CTを用いることにより両者の形態的情報を獲得することは容易であるが,X線被曝,特に,頭部近辺でのX線被曝等の問題があるため,他モダリティを用いた歯列と歯茎内における構造物の情報収集手法が求められている.ところで,歯科診療においては,様々な映像情報が有用とされている.しかしながら,顔面写真,頭部3次元形状は患部映像の解像度低い,X線写真は頭蓋骨により患部が遮蔽される,歯列写真は歯の片方しか提示できない等の問題がある,当該研究では,上述したモダリティ以外の装置を用いて異種映像情報を収集してそれらを統合し,インタラクティブな実時間表示や視覚・触覚提示を行うことで,より的確な口腔内診療のための歯科形態情報が提供可能なシステムの開発を行った まず,印象(歯列模型)を3次元スキャナを用いてディジタル化したデータとパノラマX線写真という旧来から歯科診療で単独で用いられていた映像情報を統合することで,歯列と歯茎内における構造物の再構築を行った.さらに,ユーザの視覚だけでなく触覚にも訴える提示方法の開発を行うことで,歯科領域における診察や治療計画・シミュレーションに適したシステムの構築も行った
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